原始反射は、新生児にみられる反射であり、発達に伴い(出生から約1年程度)統合されます。
統合とは脳が発達することによって、反射をコントロールできる状態のことです。
統合されないと何らかの脳機能の問題がみられる可能性があり、こどもでは発達障害や運動、学習の苦手に繋がることがあります。
また、社会生活に困難を抱えることも少なくありません。
原始反射について詳しくはこちら
恐怖麻痺反射について統合も含めて詳しくはこちら
こうした背景から、最近ではSNSでも原始反射統合エクササイズが広く紹介されています。
ただ、試してみたけれど効果を感じられなかった方も少なくありません。
その理由は、脳機能の神経ネットワークを考慮せずにエクササイズを行っているためです。
実は当院でも以前は、SNSで紹介されているような一般的な原始反射統合エクササイズを提供していた時期がありました。
しかし1年経過しても原始反射が残存するケースが見られ、その経験が転機となりました。
そこから研究論文の精読、専門セミナーへの参加、症例検討の積み重ねを続けた結果、原始反射統合エクササイズに本当に必要な要素が明らかになってきました。
ここでは、発達障害へのアプローチに有効なBBIT認定療法士・TNCトレーナーである岡が、現在の臨床知見をもとに原始反射統合エクササイズについて解説します。
また、論文・セミナー等の最新情報をもとに、内容を随時アップデートしていきます。
原始反射統合エクササイズとは?
発達障害を支援する療法では、以前から原始反射統合エクササイズが取り入れられており、発達障害でみられる困りごとを解決する一つの方法として注目されています。
最近ではYouTubeでも視聴でき、一般の方が自己実践することも可能になりました。
しかし、誰もが同じ原始反射統合エクササイズで効果を得られるわけではありません。
また、短時間の実施だけでは効果が現れることは少ないです。
BBIT認定療法士として臨床で指導を続けてきた経験からも、同じエクササイズで全員に効果が出ることはなく、効果を感じられない方が一定数いることは当然の結果といえます。
当院では「なぜ効果が出ないのか」を脳機能の観点から一人ひとり評価し、その人に合ったプログラムを組み立てることを基本方針としています。
原始反射を統合する必要な考え
まず、原始反射は消失するのではなく、脳によって統合されます。
脳はあらゆる感覚情報(光、音、触った感触、自分の姿勢など)を取り入れ、それを処理して適切な思考や体の動きとして表現します。
反射は、脳で処理する過程をショートカットして体が動くものです。
そのため、赤ちゃんでは脳で処理されることなく、光や音に驚けばモロー反射の動きが現れ、手のひらに指をのせれば握ります。
赤ちゃんはこのような反射を利用した生存戦略によって身体を活動させ、繰り返す度に運動機能に必要な神経ネットワークが活性化し、反射が抑制されるようになって統合されていきます。
神経可塑性が重要
神経可塑性とは、脳が経験や刺激に応じて神経回路を変化・強化させる能力のことです。
原始反射が残存している背景には、何らかの問題によって反射を抑制する神経ネットワークが十分に機能していないことが考えられます。
そのため、機能していない神経ネットワークを神経可塑性を利用して活性化させることが、統合の本質です。
神経可塑性を効果的に促すためには、まず「頻度」が重要です。
神経可塑性を活用した研究の多くは、週5〜7回/8〜12週という高頻度かつ長期的な介入で効果を報告しています。
このように高頻度で反復することで、反射を抑制するための神経ネットワークが強化され、最終的に原始反射が統合されていきます。
そのため、数回・数日の実施で効果を期待するのは難しいと考えておいたほうが良いでしょう。
短期的に変化を感じることもありますが、それは神経ネットワークの一時的な反応にすぎません。
スポーツのテクニックを例に挙げると、1日で数回うまくできたとしても、試合で安定して使えるようになるには毎日の反復と継続が必要です。原始反射の統合も、これと同じメカニズムです。
神経可塑性を効果的に行うためには、まず頻度が重要です。
「エクササイズを試してきたけれど、なぜ自分には効果が出ないのか分からない」とお感じでしたら、まずはZOOM相談(1,000円)からお気軽にどうぞ。
脳機能の観点から現状を整理し、何が足りないかをご説明します。実際にご予約いただいた場合は、相談料1,000円分を値引きいたします。
栄養
神経の可塑性にはエネルギー(糖質)が必要であり、神経系を生成するためにはタンパク質やミネラルも欠かせません。
栄養状態が不十分な場合、神経可塑性を促す運動を行っても新たな神経系を生成できず、結果として変化がみられません。
ASD・ADHDでは消化器系の症状(下痢、便秘、膨満感など)を併せもつことも多く、栄養サポートが必要なケースは少なくありません。
酸素
原始反射の残存がみられる方には、アレルギーなどにより日常的に口呼吸をしている方も多いです。
口呼吸にメリットはなく、意外に思われるかもしれませんが体内の酸欠を招く可能性があります。
呼吸機能について詳しくはこちら
神経可塑性には十分な酸素供給も不可欠であるため、呼吸機能の回復も並行して取り組む必要があります。
大脳皮質の機能局在
大脳皮質で多くの情報を処理し、前頭葉が運動計画をプログラミングし、大脳基底核が余分な動きを抑制することで、滑らかな動きが可能となります。
原始反射統合エクササイズでは「意識して行うこと=前頭葉の活動」を強調した指導が多く見られます。
こどもでは指示に従うこと自体が難しいこともあり、反復した運動ができるだけでも一定の効果は見込めます。
しかし、指示に従える大人や中高生の場合は大脳皮質が成熟しているため、大脳皮質の機能局在を理解したうえでエクササイズを選択するほうが効果が現れやすいです。
たとえば、外的な刺激(音・光など)は側頭葉(聴覚)や後頭葉(視覚)が処理し、記憶・感情などの情報とあわせて前頭葉へ送られます。
そのため、外的刺激による反射であるモロー反射の統合では、単に意識するだけでなく外的刺激を上手く活用するほうが効果的なケースもあります。
他の身体評価も重要
原始反射の有無だけを評価してエクササイズを行っても、正しく実施できなかったり、統合に必要な情報が過不足になったりすることがあります。
特に大人では関節可動域の制限があったり、前庭系(頭部の動きやバランス感覚を司る感覚系)の機能低下により頭部の動きが不十分なケースが多くあります。
モロー反射・TLR・ATNR・STNRは頸部の動きによる反射であり、頸部の動きが不十分だと原始反射統合エクササイズの効果が現れにくくなります。
また、前庭系の機能が低下すると頸部を動かしたときのバランスがとれないため、頸部や背部の過緊張が生じエクササイズが難しくなります。
さらに、運動をコントロールする抑制機能は小脳にも存在するため、固有受容器やバランス感覚のエクササイズを並行するほうが良いケースもあります。
原始反射統合エクササイズを効果的に行うには?
ここまで解説してきたように、原始反射の残存があるからといってSNSやYouTubeの動画をそのまま実践しても、十分な効果が得られるとは限りません。
原始反射の統合とは脳を発達させ、活性化していない神経ネットワークを強化することであり、神経可塑性のメカニズムに沿って行う必要があります。
そのために以下のことが必須です。
- 反復
- 頻度
- 継続性
研究報告をもとにすると、週5〜7日・数十回以上を3ヵ月程度継続することが一つの目安となります。
それらに加え、栄養・呼吸機能への対応が必要なケースもあります。
さらに効果を高めるためには、脳の局在性を考慮した多感覚刺激が必要です。
たとえば、光や音の刺激を組み合わせてエクササイズを行ったり、振動刺激・足裏への圧刺激など体性感覚への刺激を加えたりします。
これらに加えて、「側性化」と「段階的アプローチ」も重要な視点です。
側性化
特にこどもに対しては、左右の脳(側性)のバランスを考慮してアプローチすることが重要です。
脳の左右の大脳皮質は相互に連携していますが、この機能的なバランスが崩れていることがあります。
左右のバランスの崩れについてはこちらをご参考ください。
たとえば右側の大脳皮質の機能低下がみられれば、左手・左足からの刺激(振動刺激、ストレッチなど)を組み合わせていくことが大切になります。
発達途上のこどもの脳では、左右差のバランスを意識するだけでも効果が現れやすい傾向があります。
なお、成熟した成人の脳では、こどもほど側性化を考えたアプローチの効果は現れにくいのが実情です。
段階的なアプローチ
原始反射の統合に限らず、同じことを反復するだけではスポーツが上達しないように、神経可塑性による脳の成長も頭打ちになります。
そのため、各原始反射を統合するために難易度を徐々に上げ、「できるかできないか」のレベルに挑戦し続けることが大切です。
SNSやYouTubeの1つの動きを3ヵ月反復しても効果が限定的になるのは、この「漸進性の欠如」が原因と考えられます。
難易度の上げ方としては、生活での困りごとと関連する原始反射を結び付け、一人ひとりに合わせたエクササイズを構築していきます。
また、指示の通らない幼児では、他動的な運動から開始する必要もあります。
オーダーメイド原始反射エクササイズ
ここまで解説した脳機能の低下、原始反射に関連する問題などを考慮したエクササイズの一例をご紹介いたします。
モロー反射統合エクササイズ
モロー反射統合エクササイズは、スターフィッシュが一般的です。
頭部を伸展したときにも反射がみられるため、頭部をしっかり動かすこともポイントとなります。
また外部刺激でも誘発される反射であるため、音や光を活用することもあります。
たとえばメトロノームのリズムに合わせてスターフィッシュを行ったり、音楽に手拍子を打つ代わりにスターフィッシュを行ったりします。
一定のリズムは左脳への刺激、クラシックやJ-POPなどの音楽は右脳への刺激が強く、こどもでは左右の脳機能のバランスを見ながらアプローチすることも効果的です。
また、リズムに合わせる動作は大脳基底核で調整されると考えられているため、リズム感が苦手・ダンスが苦手な大人にも有効なケースがあります。
リズムに合わせることが困難な場合は、BGMとして流しながら通常のスターフィッシュを行うことも一つの方法です。
ヘッドライトを頭につけて光を見ながらスターフィッシュを行う方法もあります。
モロー反射がみられる場合、注視(一点を見つめる)が苦手なケースが多く、視覚機能の回復とあわせていくことも大切です。
また、交感神経が過剰に働くケースも多いため、副交感神経が優位になりやすい環境(室内の光量調整、音楽など)で行うことも必要となる場合があります。
TNR統合エクササイズ
一般的にはミートボール・スーパーマンエクササイズです。
赤ちゃんでは仰向けで足を舐めたり、うつ伏せで顔を起こす動きが反射によって容易になります。
また、前庭系への刺激となり、バランス感覚・固有受容感覚などとも関連し、姿勢反射の基礎となります。
一般的には同じ姿勢を数十秒固定するエクササイズですが、注視(ミートボールはおへそ、スーパーマンは壁の一点)もあわせて行います。
姿勢を保持できるようになれば、揺らすことでより前庭系が刺激されます(前庭系は頭部の動きの初期が最も刺激されます)。
また、広い場所ではスーパーマンとミートボールを繰り返す(ミートボールから体を伸ばすタイミングで横に転がりながらうつ伏せとなりスーパーマンの姿勢へ移行)方法も取り入れます。
ガラント反射統合エクササイズ
一般的にはスノーエンジェルが行われます。
聴覚過敏や注意力・集中力などにも関連すると考えられています。
また、ガラント反射など皮膚接触によって起こる反射がみられる場合は、触られることにくすぐったさや不快感を覚えるこどもが多いです。
スノーエンジェルを行う際も場所を変える(フローリング・畳・振動する器具を背中に当てるなど)ことで、触覚にさまざまな刺激を入れ、過敏性も軽減しやすくなります。
聴覚にも関わるため、メトロノームのテンポに合わせたり、記憶を含めた認知機能と組み合わせていくことも効果的です。
探索・吸啜反射、パーマー反射
口周りの反射であり、「舌」「顎関節」などを動かす統合エクササイズが行われます。
パーマー反射は手(とくに指)を動かす統合エクササイズで対応します。
探索・吸啜・パーマー反射は母乳を吸うときにみられる反射であり、三つを同時に取り組むことも有効です。
また口呼吸をしていることも多く、鼻呼吸を保ちながら手先を使う動き(お手玉・両手でのボールキャッチなど)を行い、難度を上げる場合は歩行しながら実施することもあります。
探索・吸啜反射が残っていると、手で作業をすると口を尖らせたり口をもぞもぞさせたりするケースが多く、意識的に鼻呼吸を促すこと自体が統合エクササイズの一つになります。
目と舌の動きは連動しているため、水平眼球運動と舌の動きをあわせたアプローチも行います。
バビンスキー反射
バビンスキー反射は足底にみられる反射であり、足裏を刺激していくことが統合エクササイズとなります。
ガラント反射・パーマー反射など皮膚刺激による反応は、触覚の過敏性による結果が反射のように見える可能性も考えられます。
そのため、足裏にもさまざまな触刺激(やわらかい素材・芝生・畳など)を日常的に入れていくことが効果的です。
歩行時に刺激を加えることも有効であり、たとえば凸凹のある道を裸足で歩く、つま先・踵など接触部位を限定して歩くなどを取り入れます。
ATNR
一般的にはトカゲエクササイズが行われます。
小さいお子さんでは難しいこともあり、フェンサーズエクササイズ(フェンシングのポーズ)で代用することもあります。
ATNRは手と目の協調運動に重要と考えられているため、手を見ながらエクササイズを行うことが大切です。
また可能であれば、眼球運動を先行させてから頸部を動かすほうが効果的です。
文章を読むことや板書が苦手になる可能性のある反射でもあるため、フェンサーズエクササイズに文字を読む認知課題を組み合わせることもあります。
STNR
一般的にはストレッチングキャットが行われます。
背骨一つひとつの動きを意識することで分節運動となり、立位姿勢の土台づくりにもなります。
STNRは姿勢反射であり、統合されることで立って歩くことができると考えられます。姿勢の観点からも背骨の分節運動は重要です。
ゆっくり動かすだけでは効果が現れにくい可能性があります。
目で遠くと近くを交互に見る眼球運動(自律神経に関与する中脳への刺激)を組み合わせることも、症状や困りごとによっては有効です。
どのエクササイズが自分(子ども)に該当するのか、どこから始めればいいのか分からない」という声をよくいただきます。
まずはZOOM相談(1,000円)でお気軽にご相談ください。
残存している反射と生活の困りごとを照らし合わせながら、優先順位を一緒に整理します。
実際にご予約いただいた場合は、相談料1,000円分を値引きいたします。
幼児期で指示に従えず運動ができない場合の原始反射統合
幼児期では、見本のとおりに運動するのが難しいケースがあります。
また、落ち着きがなく走り回り指示が通らないことは、発達障害の有無にかかわらず幼児期にはめずらしくありません。
そのため、運動が難しい場合は原始反射のテスト自体を反復的に行うことでも統合が促されます。
たとえば、ガラント反射では背中(腰部)の皮膚を刺激して腰部が動いた場合に残存と評価し、この刺激を反復して腰部が動かなくなるまで続けます。
このように他の原始反射も残存確認テストを反復的に行うことで、統合が促されていきます。
そのため、幼児期のお子さんで運動が難しいと感じる場合は、運動ではなく反復刺激を継続していきます。
また、学校行事などで疲れて運動が難しい学童期以上の方にも、これらの反復刺激での代用が可能です。
原始反射統合の刺激は不快
触られることが苦手なこどもは多く、とくに触刺激による反射(ガラント・パーマー・バビンスキー)は不快で嫌がることが少なくありません。
そのため、泣いて拒否するケースもあります。
その場合は、匂い・音など触刺激以外の方法で大脳皮質や前庭系(バランスボールや回転椅子など)を刺激しながら、少しずつ統合を進める方法もあります。
ただし、この手法でも時間がかかることは変わりありません。
また、ご家庭での実践が難しい場合は、当然ながら変化も現れません。
以前は「不快な刺激は行わないほうが良い」とされていましたが、近年の臨床報告では、適切な不快刺激を継続することで改善が早まるケースが報告されています。
そのため、不快に感じるこどもでも、できる範囲で反復を続けることが望ましいと考えています。
不快でも原始反射統合を継続したほうが良い理由
原始反射の残存がみられると、少し触られるだけでも嫌がり、不快な刺激から遠ざかろうとするこどもは多いです。
しかし保育園・幼稚園などのコミュニティでは、「大きな声で泣く」「不用意に触られる」「苦手な食材が給食に出る」など不快と感じる刺激は日常的にあります。
その不快な刺激から逃げることは、本来なら同年代のこどもと社会性を育み、遊びを通じて脳発達が促される環境を放棄していることと同じです。
幼児期の原始反射統合は、その後の社会性や認知(発語、ルールの認知など)の発達を促すために重要です。
早期に統合が進むことで同年代のこどもと問題なく過ごせるようになり、それ自体が脳発達をさらに促す好循環につながります。
原始反射統合が不快だからといって避け続けると、保育園や学校で受けるストレスが長期的に続き、こどもは癇癪を起こしたり、一人で行動しがちになったりしてしまいます。
こどもの将来を考えれば、不快であっても原始反射の統合を進め、保育園や学校でのストレスを軽減してあげるほうが良いと当院では考えています。
不快な刺激に対する対応
ただし、不快な刺激の反復だけでは統合が進みにくいケースもあります。
脳機能の観点から「音」「匂い」など複数の感覚を同時に入れることで、反射の反応は弱まりやすくなります。
また、原始反射の残存が多い場合は、初期に迷走神経刺激(施術・生活習慣の改善など)を取り入れることが有効なケースもあります。
原始反射の初期に統合されるべきモロー反射は自律神経を刺激するため、それを抑制する方法として迷走神経への刺激が有効です。
また、迷走神経が働きやすい状態をつくることで「安心・安全モード」への切り替えがスムーズになり、不快な刺激が続いても副交感神経へ切り替えることでストレス反応を緩和できます。
じっとしていられないこどもには施術が難しいため、自宅でできる簡単な方法を指導し、ご家庭でのケアとして取り入れていただくことが大切な第一歩です。
原始反射統合エクササイズまとめ
原始反射統合エクササイズも、神経可塑性の観点から取り組むことが本質です。
栄養不良・漸進性の欠如(難易度が上がらない)・楽しさの欠如など、神経可塑性に必要な要素が欠けていると、効果を感じないまま時間だけが経過する可能性があります。
また、原始反射を統合することがゴールではなく、これから神経機能を回復させていく土台の構築です。
こどもであれば脳発達の段階にあるため、原始反射統合によってその後の脳発達も期待できます。
しかし大人は発達段階ではないため、大脳皮質の各領域(前頭葉・頭頂葉・側頭葉など)、小脳、前庭系など、より絞り込んだ神経ネットワークへの刺激が必要になることが多いです。
臨床的に大人のケースでは、原始反射統合エクササイズを指導することもありますが、困りごとや症状にあわせた神経ネットワークの活性化に効果的なエクササイズを組み立てることのほうが多くなります。
原始反射統合エクササイズも、神経可塑性の観点から考えることが大事です。
カイロプラクティック心の原始反射統合エクササイズ
カイロプラクティック心は、BBIT認定療法士・TNCトレーナーとして原始反射統合に取り組んでいます。
また、原始反射に関する研究論文の精読はもちろん、国内外の専門セミナーへの参加・症例検討の積み重ねをもとに、本記事をまとめています。
機能神経学を10年以上学び続けてきた知見が、当院のプログラムの根拠となっています。
原始反射を統合するにも、本質となる脳機能を理解する必要があります。
そのため、「○○エクササイズをやれば統合できる」という謳い文句に従うだけでは、脳機能の個別差を無視することになり、効果も限定的です。
人によっては栄養の見直しや生活環境の改善が先決なこともあります。
また、原始反射統合エクササイズは反復回数や頻度が神経可塑性を左右するため、短期間の実施では変化を感じにくいのは必然です。
しかし、神経可塑性のメカニズムを理解し、その人にあったエクササイズを組み立てることで、効果を最大限に引き出すことができます。
さらに、生活の中での苦手なことに寄り添い、それが解決に向かうよう原始反射統合エクササイズ以外のサポートも組み合わせて提供できることが当院の強みです。
原始反射統合は発達障害サポートの一部
原始反射の統合は、発達障害のサポートにおいて重要な役割を担います。
しかし、原始反射統合エクササイズは発達障害サポート全体の一部にすぎません。
当院では、原始反射統合エクササイズを発達障害サポートの初期段階として位置づけています。
そのため、評価に基づいたエクササイズ・食事指導なども並行して行うことで、より脳の可塑性を促すことができます。
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学校へ楽しく通える、仕事の不安を軽減させる、余暇をいまより充実させるなど、現在の生活より1歩2歩進んだ人生を歩めるよう、一人ひとりに寄り添ったサポートをいたします。
よくある質問
原始反射および原始反射統合エクササイズについてよくある質問をまとめました。
原始反射は統合したほうが良いですか?
A.原始反射は統合されていることが望ましいです
原始反射がみられることは、脳機能に何らかの問題が生じていることが考えられます。
日常的に感じている痛みやこり感、手先の不器用さなどの苦手と関連している可能性があります。
また、原始反射は神経ネットワーク形成の初期段階にあたるため、発達段階のこどもでは統合を通じて他の神経ネットワークも発達しやすくなります。
原始反射の統合エクササイズは大人でも効果がありますか?
A.効果がみられます
原始反射の残存が認められれば、大人でも統合エクササイズに取り組む意義はあり、改善がみられるケースがあります。
ただし、画一的なエクササイズではなく、その人にあわせたプログラムで取り組むことがより効果的です。
原始反射をセルフチェックする方法はありますか?
A.セルフチェックは難しいです
意識的に行うと反射が現れにくくなります。
特に大人では脳が成熟しているため、こどもよりも明確に現れないこともあります。日常的な背景と複数の身体評価をあわせて確認することが望ましいです。
モロー反射の傾向が大人でもありますが改善できますか?
A.改善します
大人の場合、外傷(事故・転倒など)・出産・脳疾患などによって原始反射が再び現れることがあります。
なかには入眠時に手足がピクッとなる「入眠時ミオクローヌス」をモロー反射と混同している方もいますが、これは別のものです。
視覚(とくに輻輳・開散)・前庭系・前頭葉などの機能低下も含めて評価し、その人の問題点をしっかり把握できれば、改善が期待できます。
デスクワーカーで視力の確認(遠視・乱視・左右差など)をしていない場合は、視覚ストレスの解消が先決になることもあります。
吸啜反射は大人の歯並びの悪さに関係しますか?
A.関係している可能性はあります
吸啜反射は口・舌の反射であるため、歯並びに影響する可能性は考えられます。
ただし、吸啜反射を統合しても歯並び自体が改善するわけではなく、歯科矯正が必要です。
吸啜反射は嚥下機能・摂食にも関与しており、大脳皮質が機能低下した高齢者では吸啜反射が再出現し、栄養状態の悪化につながることが指摘されています。
原始反射の統合にはどれぐらい時間がかかりますか?
A.12週~1年程度かかります
研究報告では12週から1年程度の期間で改善効果が報告されています。
小児では2〜4週でポジティブな変化がみられることもありますが、原始反射統合エクササイズ単独では12週〜1年かかると考えておくのが現実的です。
この期間を短縮するには、身体評価に基づいてその人に最適なエクササイズを組み立てることが重要です。
また、頻度も不可欠であり、海外のクリニックでは毎日1時間程度のセッションを2週間集中して行うプログラムもあり、そこでは他の施設で効果がみられなかった発達障害のこどもの約90%に変化がみられたと報告されています。
集中的に取り組める環境が整えばさらに期間を短縮できる可能性があり、当院でも可能なご家庭・成人の方にはその旨をお伝えしています。
幼児でも原始反射統合したほうがよいですか?
A.なるべく早い段階で統合していくことをお勧めします。
研究でも早期介入の有効性が示唆されており、小学校入学前から原始反射の残存がみられれば統合を進めることをお勧めします。
原始反射統合を自宅ですることが難しいですが、年齢と共に統合されていきますか?
A.基本的に統合は難しいと考えられます。
原始反射を統合するためには毎日の反復が理想であり、神経可塑性を促すには日々の積み重ねが欠かせません。
海外では2週間の専門プログラムに参加できないご家庭は受け入れを断る施設もあるほど、頻度と継続は重視されています。
日常的な運動・食事・同年代との関わりも神経可塑性を促す刺激になるため、年齢とともに統合が進む可能性はあります。
しかし、発達に遅れがみられるこどもの多くは同年代と関わることが難しく、食事や運動も適切なケアができないケースが多いため、問題が先延ばしになることも少なくありません。
なお、日常生活に支障がなく、友人と良好な関係を築け、学習も理解できているケースでは、原始反射が残存していても無理に統合する必要はなく、一つの個性として捉えていただいて構いません。
「長期間取り組む自信はあるけれど、本当に自分(子ども)に合ったやり方なのかが心配」という方は、まずはZOOM相談(1,000円)からお気軽にどうぞ。
お一人おひとりの状況をお聞きしたうえで、現実的な取り組み方をご提案します。
実際にご予約いただいた場合は、相談料1,000円分を値引きいたします。
原始反射統合は脳の機能向上に重要です
原始反射の残存は、脳バランスの崩れのサインです。
そのため、原始反射の統合は脳機能を向上させるための一つの手法であり、さらなる個別サポートと組み合わせることで効果が発揮されます。
しかし、段階的に脳機能を向上させるためには、初期段階で原始反射が統合されていることが望ましいです。
当院は、発達障害に有効なBBIT認定療法士として初期段階から原始反射の統合に取り組み、段階的に一人ひとりの悩みにあわせた感覚エクササイズ・認知エクササイズを組み合わせていきます。
遠方の方でも原始反射統合を受けたい場合は、ZOOMを利用したエクササイズ指導が可能です。
ZOOM・来院ともに完全予約制となっておりますので、まずはLINEもしくはメールよりお申し込みください。
ZOOM相談
オンライン(zoom)、ご来店で原始反射統合エクササイズについて相談されたい方は、事前のご予約をお取りください。
相談料として1,000円いただきますが、実際にご予約された場合は、相談料1,000円分を値引いたします。
実際に来院して原始反射統合を受けたい方も完全予約制となっておりますので、LINE、メールをご利用ください。
原始反射統合エクササイズ料金【大人のみ】

ベーシックコースと同じ料金です。
また、ベーシックコースはWEB予約割引(初回のみ)を適用していますが、原始反射統合コースには割引はございません。
発達障害・グレーゾーンでみられる振る舞いは原始反射統合だけで解決するものではありませんが、ご要望の多さを受けて原始反射統合を目的としたコースを設けました。
スポーツ障害(肩・肘・膝などの痛み)・腰痛・肩こりなどの症状に関わっていることもあり、身体症状の緩和やスポーツパフォーマンスの向上に繋がる場合もあります。
こどもの場合はこちらをご検討ください。
原始反射統合においてはカイロプラクティック施術も有効なため、施術とエクササイズを組み合わせて進めます。
※施術が不要な方は予めお伝えください。
こどもの原始反射統合エクササイズ【料金】幼児向け
幼児では指示が伝わりにくく、エクササイズが難しいことがあります。
しかし、発達障害の特性がみられる場合は特に、早期介入が発達に有効であることが研究で示唆されています。
そのため、ご家族がサポートしながら行う原始反射統合エクササイズも指導しています。
全ての統合エクササイズを行っても5〜10分で完了するため、ご家庭でも取り入れやすいです。
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1ヵ月間しっかりと原始反射統合エクササイズをサポートいたします。
ZOOMでも対応しているため、遠方の方もご利用いただけます。
原始反射が統合され始めれば、エクササイズの難易度や方法を変更していくことも有効なため、1ヵ月間は進捗状況を確認しながらフォローいたします。
幼児であれば原始反射統合のみでも変化がみられる可能性はありますが、脳発達を促すための一部分にすぎないことはご了承ください。
投稿者プロフィール

- 施術歴18年 第一種認定カイロプラクター BBIT認定療法士 栄養コンシェルジュ®2つ星の資格
-
伊勢市小俣町にあるカイロプラクティック心の代表です。
施術歴15年以上、1万人以上の施術経験と第一種認定カイロプラクターの資格を保持し、日本カイロプラクティック師協会の副会長を務めています。
慢性的な痛みやしびれ(腰、手足、頸部など)の症状改善の専門家
ほかにも栄養コンシェルジュ®2ツ星、BBIT認定療法士(脳機能ベースに神経可塑性を利用したアプローチを行う)に資格も保有して、筋骨格系、栄養、中枢神経系を介した独自のアプローチを行っています。
自律神経失調症、めまい、頭痛など栄養や中枢神経系が関与する原因に対しても、根本的な改善を行います。
BBIT療法は原始反射統合、感覚統合、脳の側性化、多感覚アプローチなどを用いて発達障害に有効であり、日本に数十人しかいないBBIT認定療法士の一人です。
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