原始反射は、新生児にみられる反射であり、発達に伴い(出生から約1年程度)統合されます。
統合とは脳が発達することによって、反射をコントロールできる状態のことです。
統合されないと何らかの脳機能の問題がみられる可能性があり、こどもでは発達障害や運動、学習の苦手に繋がることがあります。
また、社会生活に困難を抱えることも少なくありません。
原始反射について詳しくはこちら
恐怖麻痺反射について統合も含めて詳しくはこちら
このようなことから、最近ではSNSでも原始反射統合エクササイズが多くみられますが、試したけど効果を感じられない方も少なくありません。
その理由は、脳機能の神経ネットワークを考えずに原始反射統合エクササイズを行っているからです。
カイロプラクティック心も以前はSNSで挙げられているような原始反射統合エクササイズを行ってきましたが、1年たっても原始反射が残存するケースもみられました。
しかし、研究論文も積み重なり原始反射の理解も進み、セミナー参加や症例報告の検討などを重ねていくことで、原始反射統合エクササイズに必要な要素が解ってきました。
ここでは発達障害のアプローチに有効なBBIT認定療法士の岡が、原始反射統合エクササイズについて解説してます。
また、論文やセミナーなどに参加し、随時アップデートしていきます。
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原始反射統合エクササイズとは?
発達障害を支援する療法では、以前から原始反射統合エクササイズが行われ、発達障害でみられる困りごとを解決する一つの方法です。
そのため、最近ではYouTubeで原始反射統合エクササイズを視聴することもでき、一般の方でも実践することも可能です。
しかし、誰もが同じような原始反射統合エクササイズで効果が得られるワケではありません。
また、僅かな時間だけで原始反射統合エクササイズを行っても効果が現れることは少ないです。
このようなことから、原始反射統合エクササイズを行っても効果を感じていない人も一定するいるのではないでしょうか。
BBIT認定療法士として、臨床的に原始反射統合エクササイズを指導していますが、誰もが同じエクササイズで効果みられることはありません。
そのため、原始反射統合エクササイズに効果を感じない人も多いと考えられます。
原始反射を統合する必要な考え
まず、原始反射は消失するのではなく、脳によって統合されます。
脳はあらゆる感覚情報(光、音、触った感触、自分の姿勢など)を取り入れ、それを処理して適切な思考や体の動きとして表現されます。
反射は、脳で処理する過程をショットカットして体が動きます。
そのため、赤ちゃんでは脳で処理されることなく光や音に驚けばモロー反射の動きが現れ、手のひらに指をのせれば握ります。
赤ちゃんはこのような反射を利用した生存戦略によって身体を活動させ、繰り返す度に運動機能に必要な神経ネットワークも活性化し、反射が抑制されるようになり統合されていきます。
神経可塑性が重要
原始反射が残存している理由に、何らかの問題によって反射を抑制する神経ネットワークが上手く機能していないことが考えられます。
そのため、機能していない神経ネットワークを神経可塑性を利用して活性化させる必要があります。
神経可塑性を効果的に行うためには、まず頻度が重要です。
神経可塑性を利用した研究のほとんどが週5~7回/8~12週といった高頻度かつ長期的に行っています。
このように高頻度で反復させることで、反射を抑制するために必要な神経ネットワークが強化され、最終的に原始反射が統合されていきます。
そのため、数回、数日の原始反射統合エクササイズで効果を得られることはないと考えたほうが良いでしょう。
短期的に効果を感じるケースもありますが、それは単なる神経ネットワークの反応にしか過ぎません。
例えば、スポーツのテクニックを練習するにしても1日で数回は上手くできたとしても、試合でそのテクニックを安定して使えるようになるためには毎日の反復と継続性が必要です。
これも神経可塑性の1つであり、そのテクニックを習熟するための神経ネットワークが構築されるには反復性と持続性は必須といえ、原始反射の統合も同様のことが言えます。
栄養
神経の可塑性にはエネルギー(糖質)が必要であり、神経系を生成するためにはタンパク質やミネラルも必要です。
栄養状況が悪いと神経可塑性を促す運動を行ったとしても、新たな神経系を生成することもできず結果として、何も変化がみられません。
ASD、ADHDなど消化器系の症状(下痢、便秘、膨満感など)をもつことも多く、栄養サポートが必要なケースも多いです。
なかには栄養状態が良くなることで、原始反射の残存もみられなくなり、生活面も改善されていくこともあります。
酸素
原始反射の残存がみられる人には、アレルギーなどにより日常的に口呼吸をおこなっている人も多いです。
口呼吸にメリットはなく、意外かもしれませんが体内の酸欠を招く可能性があります。
呼吸機能について詳しくはこちら
神経可塑性には、酸素も重要であるため、呼吸機能の回復も必要です。
大脳皮質の機能局在
大脳皮質で多くの情報を処理し、前頭葉が運動計画をプログラミングし、大脳基底核によって余分な動きを抑制することによって、滑らかな動きが可能となります。
原始反射統合エクササイズは、意識して行うことが強調されて前頭葉の活動を意識した指導が多いように思います。
こどもでは、指示に従うこと自体が難しいこともあり、反復した運動ができるだけでも一定の効果は見込めます。
しかし、指示に従える大人や中高生にもなると、大脳皮質が成熟しているもしくは成熟に近づいているため、大脳皮質の機能局在を理解して、原始反射統合エクササイズを行うほうが効果がみられやすいです。
例えば、外的な刺激(音、光など)は、側頭葉(聴覚)光(後頭葉)などが情報を処理し、他の記憶や感情などとの情報も合わせて前頭葉に情報を送っています。
そのため、外的刺激による反射であるモロー反射は、ただ意識するだけではなく外的刺激を上手く利用するほうが効果的なケースもあります。
他の身体評価も重要
原始反射の有無だけ評価し、原始反射統合エクサイズを行っても正しく行えなかったり、統合に必要な情報が過不足になったりすることが考えられます。
とくに大人では関節可動域の制限があったり、前庭系の機能低下により頭部の動きが不十分であるケースは多いです。
モロー反射、TLR、ATNR、STNRは、頸部の動きによる反射であり、頸部の不十分な動きは原始反射統合エクササイズの効果がみられにくくなります。
また、前庭系の機能が低下すると頸部を動かしたときのバランス感覚とれないため、結果として頸部や背部の過緊張が生じエクササイズが難しくなります。
また、運動をコントロールするために抑制性の働きは小脳にもあるため、固有受容器やバランス感覚のエクササイズなども並行したほうが良いケースもあります。
原始反射統合エクササイズを効果的に行うには?
ここまで解説してきたように、原始反射の残存があるからと言ってSNSやYouTubeで視聴できる原始反射統合エクササイズを行っても効果があるとは言えません。
原始反射の統合は脳を発達させ、活性化されていない神経ネットワークを強化させることであり、神経可塑性のメカニズムに沿う必要があります。
そのために以下のことが必須です。
- 反復
- 頻度
- 継続性
このようなことから、週に5~7日、数十回以上、3ヶ月程度の継続は必要です。
それらに加え、栄養、呼吸機能への対応も必要になるケースがあります。
さらに効果を挙げるために脳の局在性を考えた多感覚刺激が必要です。
例えば、光や音の刺激を組み合わせてエクササイズを行ったり、他の体性感覚(振動刺激、足裏への圧刺激など)への刺激を行なったりします。
これら以外にも大切なことがあり、「側性化」「段階的アプローチ」です。
側性化
特にこどもにおいては、側性を考えてアプローチすることも重要です。
脳は左側と右側の大脳皮質が相互に連携をとっていますが、この左右の機能的なバランスが崩れていることがあります。
左右のバランスの崩れについてはこちらをご参考ください。
例えば、右側の大法皮質の機能低下がみられれば、左手や左足からの刺激(振動刺激、ストレッチなど)を組み合わせていくことが大切になります。
こどもは脳も発達中であるため、脳の複雑な神経システムであっても左右差のバランスを考えていくだけでも効果がみられやすいです。
残念ながら、成熟した成人の脳では、こどもほど側成化を考えたアプローチは効果がみられません。
段階的なアプローチ
原始反射の統合だけに関わらず、同じことを反復してもスポーツが上達しなかったり、筋肉が大きくならなかったりするように神経可塑性による脳の成長も見込めません。
そのため、それぞれの原始反射を統合させるために難易度を徐々に上げ「できるかできないか」のレベルをチャレンジしていくことが大切です。
このようなことから、SNSやYouTube動画で挙がっている1つの動きを3ヶ月反復しても効果は得られないケースもあるのは当然かと思います。
難易度の上げ方として、生活での困りごとと関連する原始反射を結び付け、一人ひとりに合わせたエクササイズを構築していきます。
また、指示の通らない幼児では、他動的な運動から開始する必要もあります。
オーダーメイド原始反射エクササイズ
ここまで解説した脳機能の低下、原始反射に関連する問題などを考慮したエクササイズの一例をご紹介いたします。
モロー反射統合エクササイズ
モロー反射統合エクササイズは、スターフィッシュが一般的です。
頭部を伸展したときにもみられる反射でもあるため、頭部をしっかり動かすこともポイントとなります。
また、外部刺激でもみられる反射でもあるため、音や光を利用することもあります。
例えば、メトロノームのリズムに合わせてスターフィッシュを行ったり、ミュージックに手拍子を打つ代わりにスターフィッシュを行ったりします。
一定のリズムは左脳への刺激、クラッシックやJPOPなどのミュージックは右脳への刺激が強く、こどもでは左右の脳機能低下に注目してアプローチすることも効果的です。
また、リズムに合わせることは大脳基底核で調整すると考えられているため、リズム感がなかったり、ダンスが苦手な大人には有効となるケースがあります。
もちろん、リズムに合わせることが困難な場合は、通常にスターフィッシュをおこないつつ、BGMのように流すことも1つの方法です。
ヘッドライトを頭につけて光を見ながら、スターフィッシュを行うこともあります。
モロー反射がみられる場合、注視(一点をみつめる)が苦手であるケースも多く、視覚機能の回復と併せていくことも大切です。
また、交感神経が過剰に働くケースも多いため、副交感神経が働きやすい環境(室内の光量調整、音楽など)で行うことも必要となるかもしれません。
TNR統合エクササイズ
一般的にはミートボール、スーパーマンエクササイズです。
赤ちゃんでは仰向けで足を舐めたり、うつ伏せでも顔を起こす動きが反射によって容易になります。
また、前庭系への刺激となり、バランス感覚や固有受感覚などとも関連し、姿勢反射の基礎となります。
一般的には同じ姿勢を数十秒固定するエクササイズですが、注視(ミートボールはおへそ、スーパーマンは壁の一点)も合わせます。
同じ姿勢がとれるようになれば、揺らすことでより前庭系がより刺激されます(前庭系は頭部の動きの初期が最も刺激され、頭の傾きがみられても徐々に前庭系への刺激は減少)
また、広い場所であればスーパーマンとミートボールを繰り返す(ミートボールから体を伸ばすタイミングで横に転がりながらうつ伏せとなりスーパーマンの姿勢に移行)ことも行います。
ガラント反射統合エクササイズ
一般的にはスノーエンジェルが行われます。
聴覚過敏や注意力、集中力などにも関連すると考えられています。
また、ガラント反射など皮膚を接触して起こる反射がみられる場合は、触られることがくすぐったかったり、不快であるこどもが多いです。
そのため、スノーエンジェルをおこなうにしても場所を変える(フローリング、畳、振動する器具を背中に入れるなど)触覚に様々な刺激をいれることで過敏性も軽減しやすいです。
聴覚にも関わるため、メトローノームのテンポにあわせたり、記憶を含めた認知機能を組み合わせていくことも行います。
探索・吸啜反射、パーマー反射
口周りの反射であり、「舌」「顎関節」などを動かす統合エクササイズが行われます。
また、パーマー反射は手(とくに指)を動かす統合エクササイズが行われいます。
探索、吸啜、パーマー反射は、母乳を吸うときにみられる反射であり、同時に行っていくことも有効です。
また、口呼吸をされていることも多く、鼻呼吸を行いながら手先を使う動き(お手玉、両手でボールキャッチなど)難度を上げるなら歩きながら行うこともあります。
探索、吸啜反射が残っていると、手で作業をさると口を尖らせたり、口をもぞもぞさせたりするケースも多く、意識して鼻呼吸をさせていくことも1つの統合エクササイズになり得ます。
目と舌の動きは関連しており、眼と舌(とくに水平眼球運動)と合わしていくも行います。
バビンスキー反射
バビンスキー反射は、足底にみられる反射であり、足裏を刺激していくことが統合エクササイズとなります。
ガラント反射、パーマー反射など皮膚刺激による反応は、触覚の過敏性による結果が反射のように見える可能性も考えられます。
そのため、足裏も色々な触刺激(柔らかい、芝生、畳など)を日常的に入れていくことが効果的です。
原始反射でみられるバビンスキー反射は、歩行の助けとも考えられており、歩行時に刺激を入れていくことも有効と考えられます。
例えば、凸凹につくられた道を裸足で歩く、つま先、踵など接触する部分を限定して歩くなどを行います。
ATNR
一般的にトカゲエクササイズが行われます。
小さいお子さんでは難しいこともあり、フェンサーズエクササイズ(フェンシングのポーズ)を代用することもあります。
ATNRは、手と目の協調運動に重要と考えられているため、手を見ながら原始反射エクササイズを行うことも大事です。
また、可能であれば手の動きに眼球運動を先行させてから頸部を動かしていくほうが良いでしょう。
文書を読むことや板書の苦手に繋がる可能性のある原始反射でもあるため、フェンサーズエクササイズにくわえて文字を読んでいく認知を取り入れていくこともあります。
STNR
一般的にはストレッチングキャットが行われます。
背骨1つ1つの動きを意識していくことで、背骨の分節運動となり立位姿勢の土台となります。
STNRは姿勢反射であり、統合されることで立って歩くことができると考えられるため、姿勢から考えても背骨の分節運動は重要です。
ゆっくりと動かすだけでは、効果がみられない可能性があります。
目で遠くをみたり近くをみたりする調整にもなるため、眼の上下の眼球運動(自律神経に関与する中脳への刺激)を組み合わせていくことも症状や困りごとによっては有効的です。
幼児期で指示に従えず、運動ができない場合の原始反射統合
幼児期では見本とおりに運動が難しいケースもあります。
また、落ち着きがなく走り回り運動の支持がとおらないことは発達障害に関わらず幼児期にはめずらしくありません。
そのため、運動が難しい場合は原始反射のテストを反復的に行うことでも原始反射が統合されます。
例えば、ガラント反射は背中(腰部)の皮膚を刺激して腰部が動いた場合、ガラント反射の残存と評価され、この手法を反復して腰部が動かなくなるまで行います。
このように他の原始反射も残存しているかのテストを反復的に行うことでも、原始反射統合されていきます。
そのため、幼児期のお子さんで運動が難しいと感じる場合は、運動ではなく反復的な刺激を継続していきます。
また、学校や行事などで疲れて運動が困難な学童期以上でも、これらの反復刺激で代用は可能です。
原始反射統合の刺激は不快
触られることが苦手のこどもも多く、とくに触刺激の反射となるガラント反射、パーマー反射、バビンスキー反射は不快な刺激で嫌がることが多いです。
そのため、泣いて嫌がるケースも少なくありません。
その場合は、匂い、音など原始反射統合エクササイズ以外の方法で原始反射を統合する上位中枢神経系(大脳皮質)の刺激や前庭系(バランスボールや回転イスなどでの刺激)を行い、少しずつ原始反射を統合していく方法もあります。
しかし、この手法であっても嫌がることもあり、少しずつの刺激となり時間はかかります。
また、ご家庭でも工夫して行ってもらうことも多く、工夫ができずに自宅で何もできないと当然ですが変化はみられません。
以前は「不快な刺激やストレスのかかる方法は行はない方が良いのでは?」と考えられていましたが、近年では適切な刺激であれば不快であっても行うほうが早期に改善がみられると臨床報告があります。
そのため、原始反射の統合を不快に感じるこどもも多いですが、できる限り不快な刺激でも反復して原始反射が統合されるまでは行ったほうが良いです。
不快でも原始反射統合を継続したほうが良い理由
原始反射の残存がみられると少し触られるだけでも嫌がり、不快な刺激は遠ざけてしまうこどもは多いです。
しかし、保育園、幼稚園など小さなこどものコミュニティでは、「大きな声で泣く」「不用意に触られる」「苦手な食材も給食にある」など不快と感じる刺激は日常的にあります。
その不快な刺激から逃げることは、本来なら同年代のこどもと社会性を育み、遊ぶことで脳発達も促進される環境を放棄していることと同じです。
幼児期の原始反射統合は、その後の社会性や認知(発語、ルールの認知など)の発達を促すために重要です。
そのため、早期に原始反射の統合は有効であり、同年代のこどもと問題なく過ごせることで脳発達に良いと考えられます。
原始反射統合が不快だからといって行わないと、保育園や幼稚園、学校などで受けるストレスは長期的に続き、こどもはそのストレスから逃げようと癇癪を起したり、友達と遊ばずに一人で行動したりしてしまいます。
こどもの将来を考えれば、不快であっても原始反射の統合を行い、保育園や学校でのストレスを軽減してあげたほうが良いと考えています。
不快な刺激に対する対応
ただ、不快な刺激の反復的な刺激だけでは原始反射も統合されにくいこともあります。
そのため、脳機能を理解する必要があり、詳細は割愛しますが「音」「匂い」など複数の刺激を入れたほうが効果的です。
そうするだけでも、原始反射の反応は弱まります。
また、原始反射の残存が多い場合は、迷走神経刺激(施術、生活習慣など)を初期に行うほうが良いケースもあります。
理由としては、原始反射の初期に統合されるべきモロー反射は自律神経を刺激するため、それを抑制する方法として迷走神経への刺激が有効だからです。
また、迷走神経が働きやすい状態にすることで安心・安全モードへの切り替えがスムーズに行えるようになり、不快な刺激が一時的に続いても副交感神経に切り替えられることでストレスに対して体に現れる反応を緩和させることができます。
しかし、じっとしていられないこどもには施術は難しいため、簡単な方法を指導いたしますので、自宅でのケアとして取り入れてもらうことが大切な第一歩となります。
原始反射統合エクササイズまとめ
原始反射統合エクササイズも、神経可塑性の観点から考えることが大事です。
そのため、栄養不良、漸進性(難易度をあげる)楽しさなど神経可塑性に必要な要素が欠けていると効果を感じれないまま時間だけが過ぎていく可能性があります。
また、原始反射を統合することがゴールではなく、これから神経機能を回復させていく土台の構築です。
こどもであれば、神経可塑性による脳発達の段階であるため、原始反射統合によって今後の脳発達も期待できます。
しかし、大人は脳の発達段階ではないため、大脳皮質の各領域(前頭葉、頭頂葉、側頭葉など)、小脳、前庭系などよりポイントを絞って機能低下が考えられる神経ネットワークへの刺激が必要となることが多いです。
臨床的に大人のケースは、原始反射統合エクササイズは指導することもありますが、困りごとや症状にあわせた神経ネットワークの活性化に効果的なエクササイズを指導することのほうが多くなります。
カイロプラクティック心の原始反射統合エクササイズ
カイロプラクティック心は、原始反射統合も行うBBIT認定療法士、TNCトレーナーです。
また、原始反射に関する論文も読み、他の原始反射の講座にも参加した内容を踏まえて、今回の記事をまとめています。
原始反射を統合するにも、本質となる脳機能を理解する必要があります。
そのため、○○エクササイズを行えば原始反射が統合できるといった謳い文句に誘われて行っても、脳の本質が理解できていないと効果も現れません。
人によっては栄養の見直しや生活環境が必要な人もいるでしょう。
また、原始反射統合エクササイズは、脳の可塑性を促すためにも反復回数や頻度も重要であり、少しの期間行っても効果を感じることはありません。
しかし、神経可塑性のメカニズムを理解し、その人にあったエクササイズを行うことで、効果を最大限にすることができます。
カイロプラクティック心は機能神経学を10年以上前から学び、脳機能を理解して原始反射統合エクササイズのプログラムを作成するため、より効果的なエクササイズを提供させていただきます。
さらには生活や苦手なことに寄り添って、それが解決できるよう原始反射統合エクササイズ以外の方法でもサポートすることが可能です。
原始反射統合は発達障害サポートの一部
原始反射の統合は、発達障害のサポートにおいて重要です。
しかし、原始反射統合エクササイズは発達障害をサポートしていくうえで一部分のサポートに過ぎません。
カイロプラクティック心では、原始反射統合エクササイズは発達障害サポートの初期段階です。
そのため、原始反射統合エクササイズ以外にも評価に基づいたエクササイズ、食事指導なども並行して行っていくことで、より脳の可塑性を促すことができます。
こどもの発達障害のサポートページはこちら
学校へ楽しく通える、仕事の不安を軽減させる、余暇をいまより充実させるなど現在の生活より、1歩2歩進んだ人生を歩めるようサポートさせていただきます。
ZOOM相談
オンライン(zoom)、ご来店で原始反射統合エクササイズについて相談されたい方は、事前のご予約をお取りください。
相談料として1,000円いただきますが、実際にご予約された場合は、相談料1,000円分を値引いたします。
原始反射統合エクササイズ料金【大人のみ】

ベーシックコースと同じ料金です。
また、ベーシックコースはWEB予約割引(初回のみ)を適用していますが、原始反射統合は割引はございません。
発達障害、グレーゾーンでみられる振る舞いは、原始反射を統合するだけで解決することはありませんが、原始反射統合エクササイズの要望も多いため、原始反射統合を目的としたコースを作りました。
スポーツ障害(肩、肘、膝などの痛み)腰痛や肩こりなどの症状に関わっていることもあり、身体症状の緩和、スポーツのパフォーマンスアップに繋がることもあります。
こどもの場合は、こちらをご検討ください。
原始反射統合においては、カイロプラクティック施術も有効であるため、施術とエクササイズを組み合わせていきます。
※施術が不要な方は予めお伝えください。
こどもの原始反射統合エクササイズ【料金】
幼児では指示も伝わりづらく、エクササイズが困難なことがあります。
しかし、発達障害の特性がみられる場合はとくに早期介入していくことが、発達に良いことは研究で示唆されています。
そのため、ご家族がサポートして行う原始反射統合エクササイズも指導しています。
全ての統合エクササイズを行っても5~10分で行えるため、ご家庭でも導入しやすいです。
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1ヶ月かけてしっかりと原始反射統合のエクササイズをサポートいたします。
ZOOMでも可能なため、遠方の方でもご利用いただけます。
原始反射が統合され始めれば、エクササイズの難易度や方法を変更していくことも有効なため、1ヶ月間は進捗状況を確認しながらフォローいたします。
よくある質問
原始反射および原始反射統合エクササイズについてよくある質問をまとめました。
原始反射は統合したほうが良いですか?
A.原始反射は統合されていることが望ましいです
原始反射がみられることは、脳機能に何らかの問題が生じていることが考えられます。
日常生活で感じている痛みやコリ感、苦手なこと(手先が不器用、たばこが止められないなど)に関わっている可能性があります。
また、原始反射が神経ネットワーク形成の初期であるため、発達段階のこどもでは原始反射を統合し、他の神経ネットワークも発達しやすくするためには重要と考えられます。
原始反射の統合エクササイズは大人でも効果がありますか?
A.あります
原始反射の残存が認められれば、原始反射の統合エクササイズは大人でも行ったほうがよく効果もみられます。
ただ、単純な原始反射統合エクササイズではなく、その人にあった原始反射統合エクササイズを行っていくことが、より効果的と考えています。
人によってはAという方法とモロー反射統合エクササイズを組み合わせたほうが良いケースもあれば、Bという方法を組み合わせることが効果的なケースもあります。
原始反射をセルフチェックする方法はありますか?
A.セルフチェックは難しいです
反射であるため、意識的に行うと発現がみられないことがあります。
また、大人の場合は脳が成熟しているため、こどもよりもはっきりと現れないこともあり、日常的な背景および複数の身体評価で原始反射の残存を確認することが望ましいです。
モロー反射の傾向が大人でもありますが改善できますか?
A.改善します
大人の場合は、外傷(事故、転倒など)出産、脳疾患などによって、原始反射が発現されることがあります。
なかには入眠時に手足がピクッとなることをモロー反射と考えている人もいるようですが、これは「入眠時ミオクローヌス」という医学的な名称があります。
疾患が関与しているケースもある大人の場合は、外傷や脳疾患のリハビリの過程で原始反射が統合されていことも考えられます。
なかには視覚(とくに輻輳、開散)前庭系、前頭葉などの機能低下も含めて原始反射統合エクササイズを行ったほうが効果的に改善されます。
大人になれば、生活習慣や日常の負荷(ストレス、視覚矯正の問題など)の問題も考える必要があります。
例えば、デスクワーカーで視力検査(遠視、乱視、左右の視力など)をしていない場合は、日常的な視覚のストレスを解決することが重要であり、単純なモロー反射の統合エクササイズでは変化がみられないこともあります。
その人の問題点をしっかりと評価できれば、モロー反射を改善できます。
吸啜反射は大人の歯並びの悪さに関係しますか?
A.関係している可能性はあります
吸啜反射は口や舌の反射になるため、歯並びにも影響する可能性はあります。
ただ、吸啜反射を改善すれば歯並びが改善することはなく、歯科矯正が必要です。
吸啜反射は歯並びだけではなく、嚥下機能、摂食にも関与していること考えられ、大脳皮質が機能低下した高齢者では吸啜反射がみられるようになり、栄養状態の悪さ指摘されています。
栄養状況を見直す意味では、吸啜反射の統合は重要と考えられます。
原始反射の統合にはどれぐらい時間がかかりますか?
A.12週~1年程度かかります
研究報告は12週から1年程度の期間で効果があったことを報告しています。
小児では2~4週でもポジティブな変化もみられますが、原始反射統合エクササイズだけでは12週から1年はかかると考えられます。
この期間を短縮するために身体評価を行い、その人にとって最適なエクササイズを構築することが大切です。
また、頻度も重要であり、海外のクリニックでは毎日1時間くらのセッションを2週間継続的に行うプログラムを実施していることもあります。
※このクリニックは他では効果がみられなかった発達障害のこどもが多くセッションを受けており90%程度は変化がみられています。
このように集中的にできる環境が整えば、さらに期間は短くできることがあり、カイロプラクティック心でも可能なご家庭、成人の方にも可能であれば行うことをお勧めしています。
幼児でも原始反射統合したほうがよいですか?
A.なるべく早い段階で統合していくことをお勧めします。
研究でも早期介入の有効性が示唆されており、小学校に入る前からでも原始反射の残存がみられれば統合していくことをお勧めします。
原始反射統合を自宅ですることが難しいですが、年齢と共に統合されていきますか?
A.基本的に統合は難しいと考えられます。
原始反射を統合させるために理想としては、毎日行うことが大切です。
海外では2週間の専門プログラムを受けられない家庭は、その時点で断られる施設もあります。
厳しいように感じる方が多いと思いますが、原始反射を統合させるために神経可塑性を促すには毎日の積み重ねが重要です。
日常的に運動、食事、家族や同年代との関りも十分に神経可塑性を促される刺激が含まれるため、年齢と共に統合されていく可能性はあります。
しかし、発達の遅れがみられるこどもの多くが、同年代と関わることが難しく、運動や食事も適切なケアができないケースも多く、結果として問題を先延ばししただけになってしまうご家庭もあります。
もちろん、日常生活に支障がみられず、本人も友人と良好な関係が築け、学習も理解できているケースでは、かりに原始反射が残存していたとしても、無理に統合する必要なく、ひとつの個性と考えていただいても構わないです。
原始反射統合は脳の機能向上に重要です
原始反射の残存は、脳バランスの崩れのサインです。
そのため、原始反射の統合は、脳機能向上させるための1つの手法であり、人それぞれある悩みに対してさらなるサポートが必要となります。
しかし、段階的に脳機能を向上させるためには初期段階で原始反射が統合されていることが望ましいです。
カイロプラクティック心は、発達障害に有効なBBIT認定療法士ですが、原始反射の統合は初期の段階から行い、段階的に一人ひとりの悩みに合わせた感覚エクササイズ、認知エクササイズを行います。
遠方の方でも原始反射統合を受けたい方は、ZOOMを利用してエクササイズを指導することも可能です。
ZOOMで原始反射統合を受けたい方は、まずLINEもしくはメールでお申し込みください。
実際に来院して原始反射統合を受けたい方も完全予約制となっておりますので、LINE、メールをご利用ください。
投稿者プロフィール

- カイロプラクター
-
伊勢市小俣町でカイロプラクターをしています。
病院では異常が見当たらず、どこに行っても良くならなかった方が体調を回復できるようサポートします。
機能神経学をベースに中枢神経の可塑性を利用したアプローチで発達障害、自律神経症状、不定愁訴にも対応しています。
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