生理中に、腰痛や腹痛などに悩まされる「生理痛」を感じる女性は少なくありません。
そのような生理のときにみられる腰痛を少しでも改善する方法はないかとお探しの方は、カイロプラクティック心の施術を1度お試しください。
「毎月の生理が憂鬱」 「生理がくると腹痛、腰痛とても辛い」 「昔から生理痛やPMS(月経前症候群)なので諦めている」という女性はぜひお読みください。
ここでは、生理 腰痛の原因とカイロプラクティック心の改善方法を解説していきます。
カイロプラクテイック心の腰痛の考え方、他との違いなどはこちらをご参考ください
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生理痛とは?
女性の7~8割が、何かしらの生理痛の症状を感じていると言われています。
生理中にみられる生理痛の症状は「月経困難症」生理前(3~10日前くらい)にみられる症状は「PMS(月経前緊張症)」と呼ばれます。
「生理は腰痛や腹痛などの症状が現れ我慢するもの」と考える女性も多く、医療機関での治療は全体の10%にも満たないそうです。
生理痛の症状
生理痛を感じる6割以上が、下腹部痛(鈍い痛み)を経験し、その次に腰痛です。
他の主な症状は以下のとおりです。
- 頭痛
- 不定愁訴(胃痛、下痢、歯の痛み、吐気、だるさ、食欲不振、めまいなど)
- イライラ、怒りっぽくなる、憂鬱になるなど精神的に不安定な感じになる
- 関節痛
- 乳房やお腹のハリ
- だるさ
生理期間中で痛みが治まるものが「月経困難症」の症状であり、生理前に様々な不調(心の問題、身体の不快感や痛みなど)がPMSの症状です。
これらの症状によって、仕事や学業に支障をきたしたり、ひどいと休まなければならないため、何とかならないかと悩む女性も少なくありません。
生理 腰痛の病院治療
器質的な問題(婦人科系疾患)がない場合は、薬物療法が中心です。
鎮痛薬
ロキソニン、バファリン、エルペインなどが処方されます。
市販薬でも購入できるため、病院を受診せずにこれらの薬で凌いでいる女性も多いです。
鎮痛薬は、痛みを強制的に抑えるだけであり、根本的な解決にはなっていません。
ホルモン薬
低用量ピルに含有しているエストロゲンとプロゲステロンに似たホルモンが、子宮内膜の増殖を抑える働きをするため痛みが緩和されるそうです。
漢方の専門ドクターがいる病院では、漢方薬を処方してもらうこともでできるそうです。
生理 腰痛の原因
病院の治療が必要な器質的な問題やホルモンバランス、冷え、生活習慣の乱れなどが関わっていると考えられています。
器質的問題
器質的な問題は、婦人科系疾患が原因と考えられる生理痛 腰痛です。
- 子宮内膜症(子宮内膜が卵巣や腹膜の増えていく病気で生理痛がひどくなる)
- 子宮筋腫(子宮内やまわりに出来る良性のはれものでエストロゲンによって筋腫が大きくなる)
腰痛だけではなく貧血、便秘、頻尿など併発することが多いです。
生理期間外、生理中の激しい痛みを感じる場合は、早めに婦人科系の病院を受診するようにしてください。
ホルモンのアンバランス
プロスタグランジンというホルモンは、子宮を収縮させ生理時に子宮内膜がはがれ落ちるときの血液を子宮外へ排出させ経血をスムーズにする役割があります。
また、平滑筋(内臓、血管などの壁にある不随筋)を収縮させる役割があり、これが程度の差はありますが血流の循環不良による重だるい腰痛の原因となります。
さらにプロスタグランジンが過剰に分泌されるホルモンのアンバランスがみられると血管も過剰に収縮されるため、子宮の周りの血流が悪くなり辛い腰痛を引き起こします。
プロスタグランジンの過剰分泌は、胃も収縮させてしまい胃痛の原因になると言われています。
プロスタグランジンは、痛みを伝達する作用のある物質でもあり、過剰に分泌することで腰痛だけではなく腹痛、関節痛などが生理のときに発症すると考えられます。
エストロゲン
生理が終わってから排卵までの期間に多く分泌されるエストロゲン(乳房や子宮を発達させる、自律神経を整える、ほかのホルモンの分泌を促すなど)の過剰分泌は、子宮内膜症、子宮筋腫を悪化させるリスクが高まります。
このエストロゲンの過剰分泌も生理 腰痛の原因になると考えられます。
エストロゲンが過剰分泌されると相対的にプロゲステロン(排卵後から生理まで分泌されるホルモン)も多く分泌されるとPMSの症状がおこります。
※これらのホルモンの分泌量が低下すると無月経を引き起こします。
子宮が成長段階で子宮口が狭い
子宮口が狭いと経血が排出されにくくなるため、プロスタグランジンが過剰に分泌されることによって生理 腰痛となります。
子宮口が狭い原因は、出産未経験の若い女性に多いです。
出産後、もしくは30代以降に子宮が成熟することで生理 腰痛が軽減されるケースもあります。
血行不良、冷え性
プロスタグランジンの過剰分泌だけではなく、食事の偏り(甘いもの過剰摂取、鉄分不足など)、不規則な生活などにより冷え性、血行不良は引き起こされます。
そして、血行不良は、むくみの状態をつくってしまうため腹部、腰などが張ったような重だるさを感じるようになります。さらに生理により出血を伴うため低体温状態となりやすく生理 腰痛、不定愁訴などがみられます。
ストレス
睡眠障害、心理的問題(仕事のプレッシャーが強い、環境の変化、人間関係など)などのストレスが生理 腰痛の原因になることがあります。
ストレスは自律神経が乱れるため、血液循環、体温調節などスムーズに行えなくなり冷え、血行不良をおこします。
生理 腰痛のセルフケア
生理 腰痛の原因から考えるセルフケアのポイントは、血流の改善(冷えの改善)です。
温める
子宮の周りではなく、おへその上を温め内臓全体を温めます。
冷え性の女性は、子宮以外の臓器も冷えているため、子宮だけを温めても他の臓器にも血液を送り込む必要があり、結果として子宮の周りに十分な血液を確保できません。
まずは子宮以外の臓器もしっかりと温めてあげることが大事です。
腹巻で日常から温めることを心掛けましょう。
腹巻以外には、足湯、肘湯(ボールに湯をはり、肘を温める)なども効果的です。
股関節・足指の体操
女性は、スカートを履くことで足を閉じて座る機会が多いです。
女性らしいのですが、股関節(鼠径部)を通る大きな血管(動脈・静脈)リンパを締め付ける姿勢となるため、冷え、むくみ、血行不良をおこします。
あぐらをかく姿勢で、股関節周辺をマッサージや前後に足を開いて股関節を伸ばす姿勢をとってあげましょう。
足指が上手く機能していない(浮指・外反母趾・内反小趾など)女性も多く、必要以上に膝下の筋肉が疲労してしまい血液が滞る浮腫みがみられ、結果として冷えや血行不良となります。
足指を1本1本曲げたり、回したり動かしてあげましょう。そして、可能な範囲でカイロでは温めず、毛布や厚手の靴下などで自発的な発熱で身体を温めましょう。
食事改善
生理中は、血液を失い冷えることで腰痛 腹痛や冷え、だるさを感じやすくなるため、血液を産生する鉄分、タンパク質、水分をしっかり補給する必要があります。
タンパク質⇒牛肉、大豆食品
鉄分⇒貝類、レバー
水分⇒1日2リットル(お茶、コーヒーなどではなく真水で摂取)
十分に食事で摂取できない場合は、サプリメントを利用することをお勧めします。
生理後は、エストロゲンのもととなるイソフラボン(大豆食品)ビタミンE(かぼちゃ)ビタミンB6(鮭、鮪など)の摂取も心掛けてください。
栄養を吸収するには腸内環境も大切
栄養の吸収、老廃物の排泄の機能も正常に働いている必要があります。
例えば、下痢や便秘では大腸の働きは良いとは言えず、栄養の吸収、老廃物の排泄が十分ではありません。
このような腸内環境では、どのような良いサプリメントを摂取したとしても効果が現れない可能性があります。
便秘や下痢がみられる女性は、以下のような食材も意識して摂取してください。
- 腸内細菌に適切な食材(大根、キャベツ、玉ねぎなどの白野菜)
- 便通に必要な食物繊維(キノコ類、胚芽米など)
- 便通に必要な油(Ω9系のオレイン酸を含むオリーブオイル)
※便通は、解毒作用もあり、過剰に分泌されたホルモンを排泄する役割もあります。
腸内環境が悪化している場合は、まず糖質や動物性たんぱく質(お菓子、牛肉など)を減らし腸内の悪玉菌が増えないようにします。
その後、プロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌など)プレバイオティクス(オリゴ糖、食物繊維)の順で行うことが望ましいです。
栄養についてはこちらもご参考ください。
生理 腰痛を解消するには?
病院では、器質的な問題(婦人科系疾患)以外は、薬物療法によるその場の痛みに対処する治療です。そのため、毎月のように生理 腰痛を気にしなければなりません。
生理によるホルモン分泌によって、ある程度の痛みは生じますが、カイロプラクティック心では血流の改善や神経機能を改善することで、生理 腰痛が楽になったという声も多くいただきます。
とくに神経機能を改善していくことが大事です。
神経は、身体の様々な機能をコントロールしています。
生理に関与するホルモン分泌を簡単に説明すると中枢神経(脳)である視床下部、下垂体から分泌されるGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)FSH(卵胞刺激ホルモン)などが子宮や卵巣へのホルモン量をコントロールしています。
下垂体は脳や脊髄とともに硬膜という膜に包まれ、頭蓋骨の1つである蝶形骨に隣接しています。
そのため、蝶形骨や背骨の影響を受けると考えられ、カイロプラクティックのテクニックの1つである背骨へのカイロプラクティックアジャストメント、頭蓋仙骨療法が効果的です。
脳へのアプローチ(機能神経)
脳はそれぞれの組織が独立的に活動しているのではなく、前頭葉、小脳、脳幹などそれぞれの部分が影響し合い活動しています。
そのため、脳の機能低下が結果として自律神経に悪影響をお呼びし、生理 腰痛の原因となっていることがあります。
神経機能を評価し低下している部分を神経系エクササイズ、カイロプラクティックアプローチによって、活性化させることで身体の機能も正常に働き始め、生理 腰痛が軽減します。
カイロプラクティック心の生理 腰痛アプローチ
姿勢チェックにより、大まかな身体の問題点を把握します。
それをもとに筋力テスト、神経機能検査などの優先順位を考えていきます。
仙骨(骨盤)には、図のように子宮を支える靭帯(仙骨子宮靭帯)が付着しています。
骨盤周辺の緊張や動きの減少などの問題が、靭帯を緊張させ子宮や卵巣に影響し生理痛につながることもあります。
そのため、この周辺の異常がある場合、仙骨の調整が有効です。
施術
関節障害、筋骨格系の問題⇒関節運動学的テクニック、カイロプラクティックアジャストメント
頭蓋骨の問題⇒頭蓋仙骨療法
神経機能の低下⇒神経系エクササイズ、カイロプラクティックアジャストメント
筋筋膜性⇒筋伸張テクニック、ストレイン・カウンターテクニック
内臓起因性(子宮を含めた内臓)⇒内臓マニュピレーション、栄養指導
生理 腰痛の原因に合わせ、一人ひとりの体調に合わせたソフトなテクニックです。
施術歴12年の施術者が、症状の改善からアフターフォローまで一人で担当致します。
生理 腰痛の改善期間
施術は、生理前に3~6回程度(1週間/1~2回)を行い、経過を観察していきます。
経験的に出産経験のない20~30代の女性では、6回程度の施術後には今までの痛みよりも随分と楽になったというお声をいただきます。
生理 腰痛の状態をみて、期間を2週に1回に変え、薬を服用しなくて済む、日常生活に支障がない程度になれば施術を終了します。
※メンテナンス施術をご希望の方は、日々の活動量、体調に合わせて通ってください。
カイロプラクティックは生理 腰痛を改善する有効な手段
カイロプラクティック心の施術は、生理 腰痛を改善させることが可能です。
生理 腰痛はあって当たり前ではありません。
「毎月の生理が憂鬱」 「生理がくると腹痛、腰痛とても辛い」 「昔から生理痛やPMS(月経前症候群)なので諦めている」という方でも快適に生活できる身体を手に入れることも可能です。
仕事や学業に集中したい、スポーツを楽しみたい、憂鬱な日を減らしたい女性は、ぜひご相談ください。
投稿者プロフィール
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伊勢市小俣町でカイロプラクターをしています。
病院では異常が見当たらず、どこに行っても良くならなかった方が体調を回復できるようサポートします。
機能神経学をベースに中枢神経の可塑性を利用したアプローチで発達障害、自律神経症状、不定愁訴にも対応しています。
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