産後の悩みを最短で解決するために骨盤矯正が不要な理由
カイロプラクテイック心では、産後の悩み(体調不良、痩せにくいなど)に対して骨盤矯正以外でも十分に効果がみられています。
「育児、家事をしっかりやりたい」けど、体の不調で思うようにできない方はご相談ください。
最短で改善できるよう一緒に身体を良くしていきましょう!

産後の不調が改善されたクライアント
産後の悩みに関して解決するためには骨盤矯正にこだわりすぎると本来解決できることも出来ないことがあります。
なぜなら、産後はホルモンのアンバランス、急激な姿勢変化、生活環境の変化など心身の不調を招く原因は多岐にわたり、骨盤矯正は産後の不調の僅かな要因にしかならないからです。
また、最近では産後に脳機能が変化していることが示唆(集中力の低下、ぼんやりするなど)されています(参考引用元:TBS:マミーブレイン)
カイロプラクテイック心は、骨盤を含めた筋骨格系へのアプローチだけではなく、栄養、脳機能など多角的な視点で原因を考え、それらを解決するアプローチ方法を習得しています。
例えば、姿勢の問題は脳(中枢神経系)が適切にコントロールしている姿勢制御のエラーがみられることが多く、結果として腰痛や肩こりがみられることがあります。
このように姿勢だけでも筋骨格系だけではなく脳機能の評価、改善したほうが効果的です。
この記事は、一般的に骨盤矯正と呼ばれる仙腸関節へのアプローチが得意なカイロプラクターである岡 真靖が書いています。
ここでは、科学的な知見を取り入れた進化型産後ケアについて詳しく解説しています。
以上のお困りごとに1つでも当てはまる人は、ぜひ続きをお読みください。
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産後の骨盤矯正だけでは効果が得られにく理由
産後の骨盤矯正は、全ての痛みや不快感を改善できません。
また、最近は骨盤矯正がビジネス化されており、カイロプラクターからみても哲学を無視したかのような矯正器具やベッドで「骨盤矯正できますよ」と言うのは憤りを感じます。
猫背矯正や骨盤矯正の効果やEMSの説明にもマニュアルがあり文言も決まっているが、自分なら納得いかない説明ばかり。
自分が治療受けるなら個人院での治療を選ぶ。— しゅうと (@HP2QoYK2NUgvoAL) August 4, 2020
ビジネス化されていることもあり、骨盤矯正は理論も矛盾しており、医療従事者からの批判も多くみられます。
論文から科学的な検証を行う医療従事者からは、産後の骨盤矯正を受ける女性のダメージを危惧されています。
何か文献見つけられましたら是非ご教授ください。
特に間違った産後の骨盤矯正は出産という大仕事を終えた女性の体に今後も残る大きなダメージを与えてしまいます。
— Dr.TKO (@Chirosamurai) August 3, 2020
産後の骨盤に注意🔥
✔︎骨盤ガタガタ
✔︎矯正しないと戻らない
✔︎すぐやらないと手遅れこういうの言い出したのどなた?
整形外科的に正しいとは言えません。
妊娠~産後の体型変化に悩む女性の気持ちにつけ込んで高い回数券買わせる商売方法や適当なこと言うYouTuberさん、好きじゃないです😭— C 整形外科医 (@cxoxokxoxo) November 18, 2022
骨盤矯正が不要な理由について詳しくはこちら
産後の骨盤の歪みを改善するためには3ヶ月以上かかる?
「骨盤が○○㎝歪んでいる」「骨盤の歪みを直すのに時間がかかる」など重症かのように伝え、3ヶ月分もの回数券を買わせるところも多いようです。
そもそも、骨格を正確に評価するためにはレントゲンや計測器が必要であり、目測で「歪みが直りました」と言うのは、いい加減と思いませんか?
さらに、週2~3回を3ヶ月以上も通わせるのは、よほどの重症(自律神経失調症、ジストニア、めまいなどの神経症状など)ではない限りあり得ないです。
カイロプラクテイック心では、臨床的に産後に感じる痛みやコリは(腰痛、膝痛、肩こりなど)ほとんどのケースで6回(約1ヶ月)あれば、回復しています。
産後に多くみられる腰痛、肩こり、膝痛などはこちらの記事もご参考ください。
骨盤矯正にダイエット効果はない
臨床的に施術を受けたことによって、「痩せやすくなった」という声をいただきことはあります。
しかし、骨盤矯正にダイエット効果の根拠は全くありません。
ダイエットの基本は、消費カロリーよりも摂取カロリーを減らすことです。
そして、長期的にダイエットした体系を維持するためには、生活習慣を変えること以外はありません。
産後のダイエットについて詳しくはこちら
産後の場合はホルモンのアンバランスによって体内に水分を溜めやすく、結果として痩せにくく感じるかもしれません。
また、授乳によって寝不足(食欲増進しやすい)になりやすく、育児の忙しさから食べれるときに食べる習慣(お菓子、スイーツ、炭水化物)によって、食べ過ぎていることもあります。
このように女性の生理メカニズムや生活習慣を無視して「骨盤矯正で痩せる」といった無責任な発言はできません。
産後骨盤矯正が必要と聞くのはなぜ?
産後の骨盤矯正が必要と聞くのは、整骨院や整体などのビジネス展開が1つです。
チョコレート会社の宣伝により、バレンタインデーに女性から男性に送る日本だけの習慣が常識となったことと同じことが起きてしまったと考えられます。
骨盤矯正を受けて楽になるのはなぜ?
仙腸関節に本当に問題があり、知識と技術のあるセラピストの施術を受けられたという人もいるでしょう。
しかし、一般的な整体や整骨院では骨盤矯正の技術は低く、骨盤矯正以外にも揉みほぐし、ストレッチ、電気治療を合わせて行うところがほとんどです。
言い換えれば、骨盤矯正以外の揉みほぐしやストレッチで改善している可能性もあり、リラクゼーションサロンに通っても同じ結果になると考えられます。
また、骨盤矯正のために3ヶ月ほど通わせるところも多く、それが結果として楽になったと感じることもあります。
研究論文では、産後1年程度でほとんどの人が体系は戻り、身体的症状も軽減に向かうと報告されてるため、骨盤矯正に行かなくとも3ヶ月あれば同程度の症状が改善されている可能性はあります。
骨盤の開きが元に戻る?
産後に「骨盤が開く」とよく聞きますが本当でしょうか?
結論から言えば、産後に骨盤が開く根拠はありません。
骨盤矯正を宣伝するお店は、産後に限らず腰痛、肩こりなどの原因を骨盤の歪みとしているため、「産後に骨盤が開く」という理論から矛盾が生じています。
仮に骨盤が開いていたとしても、妊娠前の骨盤と比較しないと産後に開いてしまったのかは、解らないのではないでしょうか。
個人的に骨盤と呼ばれる仙腸関節は評価しますが、「骨盤が開いている」といった曖昧な表現を使ったことはありません。
育児中はリラックスする時間も大事
体の痛みは、構造的な問題だけではなく心理面や社会面が影響すると言われています。
最近では1人育児が中心となり、自分の時間ももてず、ストレスを抱えている人も少なくありません。
そのような中で「産後の骨盤矯正」という出産後に得られる特権を使うしか、育児から離れることができない人も多いのではないでしょうか。
骨盤矯正を受けることで僅かな時間ですが育児から離れ、今までと違う空間に化粧をして出かけるといったことでも心身がリフレッシュされ、痛みが軽減することもあるでしょう。
産前産後の身体の変化は骨盤だけではない
妊娠中は、ホルモンの影響により関節を安定させる役割のある靭帯が緩み、この現象によって赤ちゃんが産道を通りやすくすると言われています。
ただ、靭帯が緩むということは関節が不安定になるため、妊娠前にはなかった腰痛や股関節痛などを引き起こしやすいと考えられます。
無事出産を終えると6~8週(産褥期)かかけて、妊娠前の状態に戻ります。
この期間は、関節も不安定であるため授乳の姿勢、抱っこなど身体に負荷をかけることで妊娠前は感じたことのない痛みやコリを感じることがあります。
このように出産前後にみられる身体の生理現象によって、不調を感じることが多いです。
出産前後の急激な姿勢変化も不調の原因
出産前後で姿勢は、大きく変化します。
妊娠中は、大きなお腹を支えるために腰がだんだんと反っていき、骨盤(股関節)が前へ移動しています。
この姿勢は腰が反るだけではなく股関節、膝関節、頸部の背骨など全身の関節の位置が変化しています。
関節の位置が変わると筋肉の長さも変わり、靭帯が過剰に伸長される部分もあります。
出産後、お腹は凹みますが腰部は反ったままの状態であることが多いです。
そして、姿勢や関節の位置感覚に狂いが生じていると筋肉が上手く機能していないことがあります。
そうなると関節が正常に動きにくいうえ安定しないため、膝や腰、股関節など痛みを感じやすくなります。
また、腹筋群の機能低下は、便秘や尿漏れの原因にもなります。
このようなことから、産後のケアとして大切なことは骨盤矯正ではなく産前産後でバランスを崩した姿勢(関節の位置感覚、筋肉の機能)を調整すると共に腹圧、内臓の機能向上を取り戻すことです。
マミーブレイン
妊娠中に脳構造の変化がみられ、産後も長期的に脳機能の低下が示唆されています。(参考文献:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27991897/
また、脳によってコントロールされている反射(原始反射)が、産後に現れやすいと言われています。
原始反射についてはこちら
マミーブレインでは集中力や記憶力の低下、ぼんやりするなど大脳皮質の問題ではありますが、脳はあらゆる領域が相互作用しているため、他の問題もみられることが考えられます。
例えば、酔いやすい(車、ブランコなど)バランス感覚の低下、自律神経症状(頭痛、疲労感など)が現れやすいことがあります。
また、姿勢のコントロールやバランス感覚も低下にも関わり、それが結果として産後にみられる腰痛や肩こりが現れることも考えられます。
産後ケアって何するの?
妊娠中は、姿勢も変わるだけではなく動きも制限されます(とくに股関節、骨盤、体幹部)
結果として、各関節の運動パターンに異常がみられるようになると出産前後に膝や腰が痛くなったりします。
また、お腹が大きくなることで常に腹筋群は伸長され続けるため、産後は腹筋の機能低下がみられます。
陣痛や分娩中は痛みに耐えたり、いきんで歯を食い縛ったりすることで横隔膜や顎へのダメージ(とくにかみ合わせが悪い人)がみられることもあります。
帝王切開された場合は、手術痕の皮膚感覚へのアプローチが症状改善につながることがあります。
出産後の安静は必要ですが、その間は身体の機能が衰退します。
「NASA式健康法」という著書の中にはこう書いてあります。
2日間寝続けるだけでも 宇宙の無重力状態と同じような身体へのダメージがある
宇宙飛行士が帰還したとき、立てない映像を見たことあると思いますが、無重力の中から重力のある空間に戻るためには、神経系、心肺機能系などのリハビリを数ヶ月かけて行われます。
このように妊娠、出産は骨盤だけではなく神経系、関節などのダメージも考えられます。
そのため、産後から今までにない不調がみられる場合は 「関節の運動パターン異常」「 横隔膜」「 骨盤底筋」「 顎」「 腹筋群の機能回復」「 神経系の機能回復」 などをチェックし、必要に応じたアプローチを行うことが大切です。
何度でもいいますが、骨盤矯正すれば全てよくなることは一切ありません。
おススメの産後ケア(セルフケア)
呼吸(瞑想:マインドフルネス)
慣れない育児、こどもが思うとおり動いてくれない、旦那さんが育児を手伝ってくれないなどイライラすることも多いかと思いますが、そうなると緊張状態(ストレスが溜まる)が続き呼吸も浅くなり、息をはく量が減ります。
それが結果として交感神経が優位となり、余計に疲労が溜まりやすくなります。
呼吸機能の低下は、不調の原因の1つと考えられます。
まずは、息をはくことを意識しましょう。
呼吸は、身体の負担も少なく調子を整えてくれます。
ヨガをされていた方は、ヨガの呼吸法を思い出して行ってください。
瞑想、マインドフルネスはストレスを軽減させるという研究報告もあり、呼吸は神経機能を向上させるためにとても重要です。
産後に行わないほうがよいことは?
産後は腹直筋離開がみられることもあり、図のような腹筋運動はかえってお腹のたるみが元に戻りずらく、腰痛がさらに悪化してしまうことがあります。
また、最近ではSNSやYouTubeを見ながら自己流で運動を開始する人もいますが、フォームの崩れやエクササイズの意図とは違う目的となる人も多く、かえって体を痛めてしまう方が多いです。
こうなると施術を行っても症状が改善されづらく、運動量も増やせないため、体系も戻りにくくなります。
運動を早期に開始しすることは大事ですが、体の状態に合わせたプログラムを実施する必要があるため、専門家に相談することをお勧めします。
カイロプラクティック心の産後ケア
カイロプラクティック心は「体型を戻したい」という方ではなく、痛みやしびれなどから解放されて育児を楽しみたい人をサポートさせていただきます。
また、気になる症状はないけど、これから身体を痛めないために施術して欲しいという方もぜひ、ぜひお越しください。
産後ケア(骨盤矯正)保険適用はありません
産後の骨盤矯正は、保険が適用されません。
最近では、整骨院でもカイロプラクティックの技術を提供することもありますが、急性外傷以外に保険を適用させることは違法です。
当然ですが、医学的根拠のない骨盤矯正は病院では行われることはありません。
保険が適用されない理由はこちらの記事をご参考ください。
産後ケア施術
カイロプラクティック心は、産後ケアとして関節、筋肉、内臓、神経など全身の機能を高める施術を提供させていただきます。
産後は、関節が不安定な状態のため、ソフトな施術を中心です。
- 姿勢チェック
- 足関節の調整
- 頭蓋骨の調整
- お会計・次回予約
骨盤帯の問題⇒仙腸関節、恥骨のカイロプラクティックアジャストメント
循環不良⇒リンパ反射療法、横隔膜および胸郭のカイロプラクティック施術
内臓が起因する場合⇒内臓マニュピレーション、栄養指導
頸椎が起因する場合⇒頸椎カイロプラクティックアジャストメント
神経系(原始反射の残存、中枢神経の不活性など)⇒神経系エクササイズ
症状の原因に対して行う施術、指導する内容は異なります。
エクササイズ
神経機能を回復させるには、エクササイズが有効です。
また、神経系のエクササイズは1日5分でもよいので、頻度を多く(週5以上)行うことが大切になります。
カイロプラクテイック心は、脳機能をチェックして一人ひとりに合わせた運動プログラムを作成します。
詳しくはこちら
栄養アドバイス
カイロプラクティック心は、栄養コンシェルジュ®2つ星の資格を取得しています。
産後の不調は、栄養状況を変えていくことで回復することもあります。
例えば、早く体型を戻したいあまりに糖質を制限してしまうとかえって太りやすく、人によっては一時的に制限できてもリバウンドにより過剰に摂取してしまう可能性があります。
授乳中はとくに母乳を作るための栄養摂取も必要であり、1日の摂取カロリーも多めに設定する必要があります。
ビタミン、ミネラルを多く含む野菜、3系の脂肪酸およびタンパク質を含む魚介類なども多めに摂取していくことが望ましいです。
忙しい育児中に料理ができないこともあるかと思いますが、最近はコンビニやスーパーなどの食品選びを行えば手軽に栄養を摂取していくことも可能なため、家庭事情にあった食事サポートをさせていただきます。
便秘の改善
産後は、便秘になりやすい傾向があります。
便秘を改善するために栄養サポートだけではなく、内臓マニュピレーション、腹圧の回復(呼吸エクササイズ、脊柱へのアプローチなど)などを行います。
便秘の基本的な改善方法はこちら
産後ケア(骨盤矯正)を伊勢市で受けたい人へ
産後になると全ての症状が「骨盤の歪みのせい」と考える人は少なくありません。
そのため、不本意ながら骨盤矯正という言葉は使っていますが、お悩みの原因をしっかりと考え施術をさせていただきます。
あえて、骨盤矯正と言う言葉を使うならカイロプラクティック心は、科学的な知見も取り入れた進化型の骨盤矯正です。
里帰り出産の人へ
里帰りで一時的に伊勢市へ帰省された人でも、ご相談を承ります。
里帰り期間に応じてできる限りのことをさせていただき、ホームケア方法も指導させていただきます。
また、必要であればお帰りになられる地域にいる信頼できる整体・カイロプラクティックもご紹介させていただきます。(ご紹介できない地域もありますが、セミナーに参加しながら信頼できる先生とのコネクションがあります)
身体の不調で育児に集中できない人は、ぜひご相談ください。
産後ケアの流れ
「痛みだけ緩和させたい」「長期間通ってでも健康を取り戻したい」「産後にスポーツも始めたい」など希望に沿って、産後ケアを計画的に進めさせていただきます。
「痛みだけでも」という方は、筋骨格系の施術を中心に行うことが多く6回以内(1週間に1回程度の施術)に終わることが多いです。
「長期間通ってでも」「自律神経症状がある」という方は、3ヶ月(週1回の施術、エクササイズなど)程度かけて脳機能へのアプローチ、栄養サポートなどをさせていただきます。
最愛のこどもと楽しく快適に過ごしたいあなたへ
元気のないお母さんより、元気のあるお母さんのほうがこどもは大好きです。
身体の調子が悪いけどカイロプラクティックを受けようか迷っている人は、カイロプラクティック心に時間をください。
どんな症状でも1回の施術でスカッといくような魔法は使えませんが、数か月先、数年先も快適に過ごす土台作りとアドバイスは、自信をもって提供させていただきます。
ぜひ、元気になって子どもとの時間を快適に過ごしてください。
カイロプラクティック心は、しっかりとサポートさせていただきます。
産後うつも最近では増えており、対応できるケースもあるため、一人で悩まずご相談ください。