坐骨神経痛といっても色々な病態があり原因は多岐に渡るため、なかなか改善されずに悩んでいる人は多いです。
しかし、原因や発症期(急性期、亜急性期、慢性期)に対して適切な処置が行えれば、坐骨神経痛は良くなる症状です。
急性期(坐骨神経痛が現れて1週間以内)は、痛みを抑えることも重要で病院で処方してもらえる鎮痛剤の服用で自然と痛みが消失していくことも多いです。
ただ、なかには鎮痛剤が効かない、1週間以上たっても鎮痛剤を飲み続けないと痛みが治まらないケースがあり、このような場合はカイロプラクティック施術が有効になります。
カイロプラクティックは、画像では写らない筋骨格系の機能的な問題を解決することができます。
また、カイロプラクティック心は三重県でも数少ない機能神経学、原始反射、NKTなど神経機能も評価し、一人ひとりの原因にあった施術で坐骨神経痛を改善させていきます。
坐骨神経痛でお困りの方は、ぜひ続きをお読みください。
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坐骨神経痛の病院(西洋医学)治療は?
坐骨神経痛の原因が腫瘍、閉塞性動脈硬化症など特殊なケースを除けば、整形外科もしくは脳神経外科を受診し治療を行います。
坐骨神経痛治療は、主に以下のことが行われます。
薬物療法
抗炎症剤(ロキソニン、ボルタレン)神経再生薬(メチコバール、ビタミンB12)神経障害性疼痛の緩和薬(リリカ)などが処方されます。
痛みの原因が炎症性であることも多く、抗炎症剤の服用により痛みが消失することもあり、急性期には有効です。
ただ、副作用もあり長期の服用は勧められていません。
リリカについては、坐骨神経痛に効果がないという以下の研究報告もあります。
オーストラリアの研究班が、坐骨神経痛の患者に対してプレガバリンを使った治療の効果を調べ、結果を医学誌『New England Journal of Medicine』に報告しました。 この研究では、治療法として、プレガバリン1日あたり150mgから開始し、必要に応じて1日600mgにまで増やす治療を8週間続けることを試しています。この用量は日本でも保険診療の中で可能な範囲ですが、より少ない用量から開始することのほうが一般的です。特に高齢者では減量が検討されます。 坐骨神経痛の患者209人が対象となりました。対象者はランダムに2グループに分けられ、プレガバリンを使うグループ、有効成分を含まない偽薬を使うグループとされました。 8週間の治療終了時点で、プレガバリンのグループと偽薬のグループを比べると、足の痛みの強さに差がありませんでした。治療開始から52週の時点で比較しても差がありませんでした。
機能障害や背中の痛みなど、ほかの点から比較しても8週・52週時点とも差がありませんでした。
臨床的にも抗炎症薬が効いている間は痛みは感じないという話はよく伺います。
しかし、リリカに関しては「服用しているけど坐骨神経痛が改善されない」という訴えで、ご相談を受けることが多いです。
物理療法
椎間板が狭い、腰椎椎間板ヘルニアなどがみられるとけん引療法が行われることがあります。
しかし、腰椎椎間板ヘルニア自体が原因ではないことも多く効果がみられない人もいます。
電気治療は、炎症の抑制や組織修復を促すなど治療機器によって色々と効果はあります。
急性期であれば炎症の抑制は効果的であり、組織修復を促すことも大切です。
ただ、炎症を起こした原因を解決しなければ、再発する可能性は高く、神経障害であると物理療法は効果が現れにくいと考えられます。
手術
腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症など手術が行われるケースもあります。
手術方式は病態によって異なり、保険が適用されない術式もあります。
効果はありますが再発するリスクや効果がみられないこともあるため、手術を選択される場合でも生活習慣の見直しを考えたほうが良いです。
病院の治療は、主に痛みを抑え込む治療と画像で問題のみられる部分に対しての治療の2つです。そのため、薬を継続しないと痛みが治まらない、画像所見とは異なる原因によって効果が感じられないケースがあります。
坐骨神経痛が病院で治らない理由
「坐骨神経痛」は症状であって病名ではありません。
そのため、病因を受診したのであれば、「腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などが原因で坐骨神経痛症状が現れています」と告げられます。
まれに「お医者さんからは、坐骨神経痛としか言われてません」という人もいらっしゃいますが、それは頭が痛いと病院へ行って「頭痛ですね」と言われているのと同じです。
坐骨神経痛としか病院で告げられていない場合は「画像での問題はみられず原因不明」と言えます。
坐骨神経痛の原因疾患がみつかってもそれが原因とは限らない
病院では、主に画像診断が行われますが、以下のような研究報告があります。
以下は健常者と腰痛患者のレントゲン画像を比較して差がなかったという研究報告です。
腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、脊椎辷り症、腰仙移行椎、潜在性二分脊椎、椎間狭小、変形性脊椎症、脊柱側彎症、前彎過剰、前彎減少、骨粗鬆症、シュモール結節、圧迫骨折、骨盤傾斜の検出率に差はない
この研究報告のとおり、症状を訴えていない人でも椎間の狭小(椎間板ヘルニア)脊椎辷り症(すべり症)変形性脊椎症など画像では問題と捉えられる所見がみられることが多いです。
病院で治らないのは、画像の所見と痛みの原因が一致しておらず、そもそもの治療方針が間違っているといえます。
こちらでも画像と腰痛の原因が一致しない論文を紹介しています。
坐骨神経痛の原因
主な原因は以下のとおりです。
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰部すべり症
- 梨状筋症候群
- 閉塞性動脈硬化症
- 脊髄腫瘍
- 骨盤内腫
- 筋筋膜性
- 仙腸関節障害
- 内臓起因性
- 外傷性
- メンタル(脳)
- 姿勢
- 身体の使い方
- 運動不足
- ストレス
- 食生活
このように原因は多岐にわたり、病院の画像診断だけでは特定できません。
それぞれの原因について詳しく書いた記事はこちらになります。
なかなか治らない坐骨神経痛を改善させる第一歩は、最新治療器や最新の技術ではなく、多岐に渡る原因を探っていくことです。
また、原因は1つではなく複数絡んでいることがほとんどであるため、多角的な視点で原因を考えることが大切です。
カイロプラクティック心は、過去の病歴、生活習慣、神経機能が働いているか、過剰に筋肉が緊張していないか、関連痛の有無など坐骨神経痛の原因を色々な視点から紐解くことが得意です。
カイロプラクティック心の坐骨神経痛アプローチ
カイロプラクティックは「バキバキ」とするだけのイメージが根強いですが、身体の問題点をしっかりと把握してから施術を行い、その後の再検査によって施術効果を確認します。
そのため、カウンセリング(現在の状況、過去の病歴、生活習慣など)関節の可動域検査、神経機能検査などの身体にチェックを重要視しています。
施術
身体チェックで評価して多角的な視点から考えられる問題(筋肉、関節、神経機能など)に対して、一人ひとりに合わせたテクニックを用いて施術を行います。
カイロプラクティック心の施術方式について詳しくはこちらをご参考ください。
- 機能神経検査
- 足関節調整
- 背骨のモーションパルペーション
- ホームケア指導
病院、他の治療院(整骨院、整体など)でなかなか回復しない典型的な坐骨神経痛は、仙腸関節障害や腰椎の関節運動障害です。
筋肉や炎症性の問題は、服薬や筋肉を揉むだけでも変化がみられることもありますが、本当に問題のある関節障害は、1人ひとり関節の運動方向を微調整する必要があります。
そのため、関節障害による坐骨神経痛は、しっかりと技術を習得したカイロプラクターが得意とする問題です。
他にも循環系、内臓起因性など坐骨神経痛の原因は人それぞれであるため、原因に合わせたアプローチ方法で坐骨神経痛改善のサポートをさせていただきます。
関節障害、筋骨格系の問題⇒関節運動学的テクニック、カイロプラクティックアジャストメント
バイオメカニクス異常、モータコントロール異常⇒NKT、
筋筋膜性⇒筋伸張テクニック、ストレイン・カウンターテクニック
内臓起因性⇒内臓マニュピレーション、栄養指導
施術者歴10年のセラピストが、カウンセリングから施術、再発予防のアドバイスまで一人で責任をもって担当させていただきますので、ご安心ください。
診断名別では以下の記事もご参考ください。
坐骨神経痛を改善させて快適な生活を
坐骨神経痛は、多くの人を悩ませている症状の1つです。
なかなか改善されず、日常生活にも支障を感じ「何とかしたい」その想いをもった皆様に多く出会ってきました。
そこから感じたのは、原因は十人十色であり一人ひとりアプローチ方法は違うということです。
そのため、カイロプラクティック心は多角的な視点で原因をとらえて、アプローチできるよう日々、技術や知識の向上に努めております。
坐骨神経痛を改善させて「仕事に集中したい」「こどもや孫と一緒になって楽しく遊びたい」「趣味を再開したい」など想いを叶えたい人は、ぜひご相談ください。
「坐骨神経痛を改善させて病院・治療院巡りをここで終わらせる」という強い想いで施術をさせていただきますので、一緒に頑張りましょう。
投稿者プロフィール

- カイロプラクター
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伊勢市小俣町でカイロプラクターをしています。
病院では異常が見当たらず、どこに行っても良くならなかった方が体調を回復できるようサポートします。
機能神経学をベースに中枢神経の可塑性を利用したアプローチで発達障害、自律神経症状、不定愁訴にも対応しています。
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