不眠症/栄養×脳機能×カイロプラクティックで解決

不眠症

日本人の約6人に1人は、日中に眠気を感じているという報告があります。

また、こどもでも3~4人に1人は、睡眠に問題を抱えているそうです。

とくに慢性化すると薬での改善は難しく、不眠で悩まれている人も少なくありません。

カイロプラクティック心では、脳機能や身体機能を評価して不眠症を改善させるサポートを行っています。

不眠症を何とかしたとお考えの方は、ぜひ続きをお読みください。

不眠症とは

不眠症は、睡眠障害の1つです。

※睡眠障害は約80種類ほどに分類され、睡眠の異常によってさまざまな社会生活機能の障害が生じる病態の総称です。

睡眠の異常とは

睡眠の異常には大別すると3つに分類できます。

  • 睡眠の質や量、出現パターンの異常(不眠、リズム障害)がある
  • 覚醒機能の異常(過眠)がある
  • 睡眠中に異常な精神身体現象(異常行動、不随意的な筋活動、自律神経活動、パニック症状など)がある

不眠症は、睡眠の質や量、出現パターンの異常に分類され、他には以下のような障害があります。

  • 睡眠関連呼吸障害群(閉塞性睡眠時無呼吸症候群など)
  • 中枢性 過眠症群(ナルコレプシー、特発性過眠症など)
  • 概日リズム睡眠-覚醒障害群(睡眠相後退型、 交代勤務型など)
  • 睡眠時随伴症群(夢中遊行、レム睡眠行動障害など)
  • 睡眠関連運動障害群 (レストレスレッグス症候群など)
  • その他の睡眠障害

不眠症の定義

世界保健機構が作成するICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)では、不眠症の定義は以下のとおりです。

睡眠の開始、睡眠の維持、または朝早く起きることに問題がある状態が少なくとも1週間/3回以上が1ヶ月間継続している

アメリカ精神医学会が作成するDSM-5(精神障害の診断と統計の手引き)では、不眠症の定義は以下のとおりです。

睡眠の開始、維持、または早朝の覚醒に問題が報告されている状態

DSM-5もICD-10と同様に1週間に3夜以上、不眠症が現れるとしています。

また、1ヶ月以上3ヶ月未満の場合は一時的とみなされ、それ以上は持続的不眠症とされます。

不眠症の分類

入眠障害 頭がさえて眠れず、眠れるまでに30分~1時間以上かかり、それを苦痛と感じる
中途覚醒 眠りについても夜中に何度も目が覚め、そのあとも寝つけない
早朝覚醒 起きる予定時間の2~3時間前に起きてしまう
熟眠障害 睡眠時間はとれているが、眠りが浅く疲れが取れにくい

これらの症状に加えて、以下のような日中の機能障害がみられると不眠症と診断されます。

  • 倦怠感
  • 集中力・注意・記憶の障害
  • 抑うつ気分や焦燥感
  • 意欲低下
  • 日中の眠気
  • 仕事中や運転中のミスや事故の危険
  • 睡 眠不足に伴う緊張・頭痛・消化器症状
  • 睡眠に関する不安

不眠症の原因

不眠症は、いくつかの要因から発症すると考えられてます。

環境

他人のいびきや歯ぎしりが気になる、生活音が気になる、気温の問題(暑すぎる・寒すぎる)などが不眠の原因となります。

気温については、エアコンをつけたら体に悪いなどの間違った認識が影響していることもあります。

生活因子

不規則な就床起床時刻(交代勤務、深夜勤務など)や長すぎる昼寝、海外旅行による時差ボケなどによる不眠となります。

明確なストレス

悩み事やストレスで考え事をすることによって、不眠となります。(短期の適応障害性不眠症)

身体疾患(治療薬に伴うものも含む)

睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害などの身体的疾患や治療薬に伴って不眠症となります。

精神的要因

不眠症は、うつ病、不安症、双極性障害、統合失調症など多くの精神障害を伴うケースが多いです。

栄養の問題

意外に感じるかもしれませんが、栄養不良が起因していることもあります。

お菓子やスイーツを多く食べる、1日1食などによって、血糖値が安定しない血糖値スパイクが引き起こされると、夜中に起きたり、早朝に起きたりすることがあります。

また、日中もだるさを感じやすくなります。

睡眠に必要な神経伝達物質であるセロトニン、メラトニンも栄養によって体内で生成されており、栄養不足は睡眠の阻害要因となり得ます。

最近では、腸と脳が相互作用していることが多くの研究で報告されており、腸内環境の悪化によりセロトニン、メラトニンの生成に問題が生じているケースもあります。

そのため、優先的に腸内環境を整える食生活を行っていくこともあります。

不眠症の病院治療

短期的な不眠症には薬物療法が適応となっていますが、慢性の不眠症には認知行動療法が推奨されます。

主な治療薬は以下のとおりです。

  • ベンゾジアビンゼ
  • 抗うつ薬
  • 抗ヒスタミン薬
  • オレキシン受容体拮抗薬

慢性的な不眠症には薬物療法は推奨されておらず、不眠症を解決するには睡眠のメカニズムをヒントにアプローチする必要があります。

睡眠メカニズム

人は睡眠欲求と覚醒力を体内時計で調整し、昼間は活動し夜に睡眠をとるリズムが形成されます。

そして、メラトニンや副腎皮質ホルモン、体温調整など身体の機能を活用して正常な睡眠が行われます。

睡眠メカニズム

引用元:三島 和夫:眠りのメカニズム :「e-ヘルスネット」厚生労働省」

このような睡眠メカニズムは、脳にある視床下部という領域の睡眠中枢によって体内時計(サーガディアンリズム)コントロールされています。

視床下部は、自律神経のコントロール、体温調整、ストレス応答など様々な機能に関わり、睡眠における生体活動に重要です。

睡眠メカニズムから考える不眠症の原因

1つは視床下部を中心とした脳機能の問題です。

脳は色々な領域(大脳皮質、脳幹、大脳基底核など)と相互作用し、身体の機能を維持しています。

例えば、ストレスにより大脳皮質(前頭葉)の機能が低下することは研究で解っており、それが結果として視床下部の暴走となって自律神経の乱れや不眠に起因することもあります。

2つ目は副腎皮質ホルモンや血糖のコントロールなど身体の生理機能のエラーです。

副腎皮質ホルモンは身体の覚醒に関わり、何らかの原因で過剰に分泌されると入眠が難しくなることが考えられます。

また、血糖コントロールが難しい糖尿病患者は睡眠障害に陥りやすいという研究報告があります。

血糖のコントロールを行うためには、食生活の改善も重要な要素となるケースも多いです。

不眠症を改善させるには生活習慣や環境を見直すことも大切ですが、脳を含めた身体機能に問題がみられれば、それらを改善させることも重要と考えられます。

整体・カイロプラクティックで不眠症が改善する?

整体・カイロプラクティックでよく言われるのが、背骨を自律神経が通るため、姿勢の悪さが自律神経の乱れに繋がるとしています。

なかには東洋医学の考えを取り入れているところもあります。

しかし、姿勢も脳がコントロール(姿勢制御)していることから、自律神経が乱れれば姿勢も影響を受けるのは当然であり、姿勢矯正をしたとろで効果は疑問です。

また、整体・カイロプラクティックだけではなく整骨院、病院は「良い姿勢=背筋が伸びた姿勢」と勘違いしており、胸椎の後弯を無くす施術やアドバイスをするところが多いです。

それでは、姿勢で不眠症が解決するワケがありません。

整体やカイロプラクティックのレベルの差はとても大きく、不眠症を改善目的であれば尚更しっかりと情報を収集してから行くことをお勧めします。

カイロプラクティック心の施術が不眠症に有効な理由

カイロプラクティック心は脳機能も評価し、睡眠中枢のある視床下部を含めた脳バランスを改善させるアプローチを行います。

カイロプラクティックアジャストメントは、骨格の歪みを治すのではなく関節やその周辺の小さな筋群にある固有受容器を介して脳を刺激します。

2019年に慢性腰痛患者を対象としたカイロプラクティック後の脳内代謝物の変化を観察した報告があります。

20〜50歳の慢性的な非特異的腰痛患者25人脊椎操作後の脳代謝産物の変化を評価することを目的とした研究では、視床、島、および背外側前頭前野(DLPFC)領域のN-アセチルアスパラギン酸(NAA)ならびに視床、島、および体性感覚皮質(SSC)領域のコリン(Cho)が治療で有意に増加した。

出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31773541

また、神経系エクササイズおよび生活習慣の指導により、神経系のバランスを調整します。

副腎ホルモンや血糖のコントロールも脳機能が関わりますが、食事内容の影響も強いため、栄養に関するアドバイスをさせていただきます。

また、内臓マニュピレーション、反射点療法などで体の状態を改善していきます。

不眠症でみられる骨格の問題は?

「呼吸が上手くできているか」ということも重要です。

そのため、呼吸をチェックすると胸郭(胸の部分)があまり広がらない人も多いです。

胸椎動き(背骨)肋対関節、心膜ストレッチなど胸郭の調整を行います。

他には顎関節を含めた頭蓋骨にアプローチ(気道の影響、体液循環の問題など)なども大切となります。

頭蓋仙骨療法

頭蓋骨の調整

内臓系へのアプローチ

腸内環境、副腎などの問題は、当然ですが食生活が重要です。

ただ、結合組織(皮膚から臓器を含めた組織)の影響によって、内臓の動きに悪影響を及ぼしていることもあります。

そのため、お腹に手を当てるアプローチ(内臓マニュピレーション)が、有効となるケースがあります。

不眠を含めた交感神経が過剰に興奮している傾向のある人は、腹部が感じられることも多く、内臓マニュピレーションによって何らかの変化がみられることも少なくありません。

神経可塑性を利用した脳機能へのアプローチ

脳のアンバランスが結果として、交感神経を過剰に興奮させ、不眠症を招いていることがあります。

例えば、音や光に敏感(少しの音をうるさく感じたり、光を眩しく感じたりする)となり、集中力や記憶力が低下している場合は、前頭葉が低下している可能性があります。

また、なかに不眠症だけではなくめまい、頭痛などを併発していることもあり、前庭系の機能低下が起因していることもあります。

前庭系は自分自身の位置を把握するために重要な器官でもあり、安定して心を落ち着かせる役割もあると考えられます。

実際、不安を感じやすい人は前庭系の機能低下がみられる研究報告もあります。

このように脳機能の悪影響によって自律神経が乱れ、不眠を誘発していることもあるため、カイロプラクテイック心では脳機能にもアプローチしていきます。

神経可塑性についてはこちら

不眠症の栄養サポート

入眠の困難、途中覚醒など睡眠の問題によって、栄養サポートは異なりますが、まずは3食栄養のバランスを考えた食事を実践していくことが重要です。

もちろん、不眠症の人が抱えている問題(食欲がでない、好き嫌いが多い、食べ過ぎるとお腹が痛くなるなど)も考慮してサポートしていきます。

理想としては食事で改善していくことが望ましいですが、必要に応じてサプリメントも提案させていただきます。

※サプリメントは販売しておりませんので、ご自身でご購入ください。

快適な睡眠ライフを手に入れよう

睡眠は、健康を維持向上させるために重要です。

さらに睡眠の質の向上、睡眠時間の確保ができるようになると、今まで抱えていた症状が軽減されていくことも少なくありません。

不眠症が病院の治療でなかなか改善しない、色々な方法を試したけど効果が現れない人は、違う視点から改善方法を探ってみませんか?

不眠症を解消したい人は、一度ご予約ください。

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