「保険が効きますか」とよく質問されますが、日本ではカイロプラクティックの施術に保険が適用されることは一切ありません。
これは独自のルールではなく、日本の法律で定められています。
「以前は保険が使えたのに。。。」と思う人もいるかもしれませんが、それは整骨院での保険適用範囲内であるか、違法のお店です。
ここでは保険適用の整体・カイロプラクティックを探している方向けに、日本の健康保険制度を解説します。
また、保険が適用されないカイロプラクティックを受けるメリットも書いてありますので、ぜひお読みください。
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健康保険の効く診療とは?
日本の健康保険制度について東京銀座クリニックさんがわかりやすく解説していただいていますので、下記の引用をご参考ください。
1961年に「国民皆保険制度」が施行され、貧富の差がなく全ての国民が平等な医療が受けられる様になりました。これは診療に対する医師への報酬額が決められており、患者さんはそれぞれ加入している保険(国民保険、社会保険など)から何割かの負担額を支払うというものです。この為、保険診療を受ける限り、どこの病院や診療所に行っても同じ金額で同じ診療を受けられるという「安心」があり、経済的負担が少ないため気軽に医療を受けられる様になりました。
出典:銀座東京クリニック
年齢や条件によって自己負担額は違いますが、健康保険加入者は1~3割の医療費を負担するだけで診療を受けることができます。
そのため、日本では経済的な負担が少なく最低限の医療を受けられる仕組みが健康保険制度です。
ただ、この保険が適用される保険診療にもデメリットがあります。
治療できる範囲が狭くなる
保険診療は、健康保険法などの法律に基づいて受けられる治療方法が決まっており、使用できる薬剤の種類、リハビリ回数などに制約があります。
保険診療の治療内容は安全性、有効性等が確認されている療法に限られています。
そのため、確実に治りやすい病気は(胃腸炎、骨折、脱臼など)とても安い費用で治療を受けられますが、西洋医学では確立されていない治療法も多くあり、科学的に未解明な症状は制約のある保険診療は有効とは言えません。
例えば、腫瘍も新薬を利用する場合は、保険が適用されないこともあり、高額な医療費を支払うことになるケースもあります。
このように治療方法によっては、病院でも健康保険が適用されないケースがあることを理解しておく必要があります。
医療の質の低下
保険診療は、どこの病院でも同じ効果のある治療を受けられますが、診療報酬が出来高払いであるため「薬を余分に出す」「無駄な検査」などを行う医者の方が収入も上がります。
患者側としては、余分に検査や薬を出してもらえ嬉しく感じる人もいるかもしれませんが、症状が治らなければ無駄に支払うことにはなり、さらには医療保険制度の財政も圧迫してしまいます。
症状が改善されないにも関わらず制限のある治療法しか行なえず、医療の質は上がりません。
日本の最たる例が、湿布ではないでしょうか?
湿布の効果は限定的であり、数ヶ月続く痛みに対して効果が期待できないにもかかわらず、処方されています。
これは医師側の問題ではなく、とりあえず湿布が欲しいと要求する患者側にも問題があると言えます。
湿布の効果について詳しくはこちら
保険診療が受けられないケース
健康保険は、病気やケガをしたときに受ける治療が対象です。
そのため、日常生活に差し障りのないケースは健康保険は適用されません。
以下は健康保険が適用されない主なケースです。
投稿者プロフィール

- カイロプラクター
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伊勢市小俣町でカイロプラクターをしています。
病院では異常が見当たらず、どこに行っても良くならなかった方が体調を回復できるようサポートします。
機能神経学をベースに中枢神経の可塑性を利用したアプローチで発達障害、自律神経症状、不定愁訴にも対応しています。
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