カイロプラクティック心は、1日でも早く症状が改善するように出し惜しみなく、全力を尽くしています。
しかし、カイロプラクティックは魔法のような療法ではないため、傷ついた組織や変性(ゴムのような柔らかさがあったものが固い状態になる)した組織が急激に回復することはありません。
また、カイロプラクティックは、身体が上手く活動できない原因を解決して自然治癒能力を向上させて体調回復を早める療法です。
そのため、身体のダメージの重症度によって治癒期間は異なり、さらに自然治癒能力の差によって回復期間に個人差が現れます。
言い換えれば、自然治癒能力を高められる人は、カイロプラクティックの効果を十分に得られます。では、自然治癒能力が高められるとはどのような人でしょうか。
カイロプラクティックの効果を得るためにも、ぜひこの続きもお読みください。
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自然治癒能力とは?
人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能を広くまとめて指す表現。手術を施したり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のこと。
自然治癒能力の例として、人を含めた生物は、切り傷ができたとしても遺物や細菌など除去し、傷口を塞ぎ皮膚を再生することができます。また、風邪を引いたとしても風邪を治す薬はなく、体内のウイルスを身体が自然に除去し、身体を回復させます。
このような自然治癒能力が人には備わっているため、腰や膝などの関節や筋肉を傷めたとしても、自然治癒能力の働きにより、ダメージを受けた組織は自然と修復され、数日で痛みが治まります。
しかし、痛みが継続しているということは、何らかの原因によって自然治癒能力が追い付かないもしくは、自然治癒能力が十分に機能していないことが考えられます。
自然治癒能力を高めるには?
身体の細部まで活動している状態は、とても自然治癒能力が高いです。
しかし、悪習慣や過去のケガ、栄養バランスの悪い食事などによって、身体の使い方に偏りがみられ、身体の内側の環境(内臓、血液、リンパなど)が乱れることで常に身体に負担をかけると自然治癒能力が高まりません。
さらに、痛みによる外的ストレスや精神ストレスによって自律神経などを含めた神経系に影響を及ぼすことで慢性的な症状に移行し、悪循環に陥ります。
痛みやしびれなどの体調不良がなぜ起きたのかが解らず、慢性的な症状が継続している人の多くは、これらの問題がみられます。
カイロプラクティックは、症状がみられる部分だけではなく、色々な視点から身体の問題点を洗い出し、修正していくことが自然治癒能力を高める方法です。
悪習慣
睡眠不足、タバコの吸い過ぎ、お酒の飲みすぎ、食べ過ぎなど生活の悪習慣によって身体への負担を大きくしているものが数多くあります。
タバコは血流の阻害要因となり、身体の修復を遅らせます。
飲み過ぎ、食べ過ぎは内臓への負担が大きく、さらには神経への悪影響など身体の内部環境を悪化させます。とくに炎症性の痛みがみられるケースで、食べ過ぎ、飲み過ぎは内臓の状態によっては炎症を促進させるため、痛みが治まりにくいです。
睡眠中は、身体や脳を修復する作用があります。とくに朝からスッキリと目覚めない人は長く睡眠をとっていたとしても質が悪いため、身体の問題が生じやすいです。
悪習慣を見直さないと、施術期間中でも痛みがぶり返したり、なかなか症状が改善されないケースが多いです。
栄養のバランスが悪い
過度なダイエット、自分に合わない食材などの摂取は、食べ過ぎない場合でも身体に悪影響を及ぼします。
栄養補給によって、日々ダメージを受ける身体を修復することができます。また、健康に良いとされる食材でも、人によっては身体に悪い反応を引き起こすことがあります。
テレビやネットの情報に振り回されているケース、好物でなかなか止められないケースなどがあり、身体の調子が崩れていることに気づけない人がいます。
身体の使い方の偏り
人は非対称であるため、偏った使い方をすることが通常です。
しかし、この偏りの差が大きくなると、身体に無理が生じます。また、肉体のレベルに合わない身体の使い方(走りすぎ、痛めている部分を使うなど)をすれば、当然ですが身体は悲鳴をあげます。
部活が休めない、趣味に没頭しすぎる人に多く、自分の動きを修正することもせず、さらに身体への負担を大きくしてしまいます。
カイロプラクティック施術の効果を高める自然治癒能力を上げるには、悪習慣、食事、身体の使い方などを見直す必要があります。
身体の内から聞こえる声を聞こう
身体の負担をかけ続ける習慣が続くと、それが当たり前となり身体の感覚が鈍くなっています。
本来なら強い痛みが続く前に、何らかのサインが身体から発せられていたハズです。
例えば以下のようなことがあります。
- 五十肩⇒痛みがなかったとしても肩の可動範囲が狭くなっていた
- 慢性的な腰痛⇒便秘や下痢などお腹の調子が悪く、さらに身体に負担をかけた
- 膝の痛み⇒足の裏が疲れやすく感じるようになった
- 首や肩がこる⇒数年前の事故後の治療をしっかりと受けなかった
初めは気にならない程度の不調かもしれませんが、これらが長期的に積み重なって結果として慢性的な痛みやしびれとなります。
カイロプラクティック心では、症状を改善させるだけではなく、小さなサインを見逃さずに修正できるようになっていただき、ご自身でも健康を維持できるようになってもらうことが最大の願いです。
自分でどう感じるかが大事
カイロプラクティック心では、生活習慣を見直すアドバイス、セルフケアを指導させていただきます。
しかし、全ての人に効果のあるエクササイズ、ストレッチはありません。また、同じ腰痛でも同じテクニックを使えば全ての人が良くなることもないです。
そのため、ただ行うだけではなく生活習慣を見直したり、セルフケアを行ったりしてどうなったか?施術をしてどのような変化があり、どの程度継続したか?など身体の変化を感じていくことが大切です。
そうした身体の変化をフィードバックしていただくことで、より良いアドバイスおよび施術の質の向上に繋がります。そして、身体の変化を感じる習慣を身につけていくことが、自分で健康管理を行っていく上でとても重要となります。
エビテンス(科学的根拠)も疑うべし
エビテンスは、信頼性の高い情報です。
しかし、統計的に効果が立証されていますが、万人に効果があるというワケではありません。(100%の人に効果があったという報告はありません)そのため、エビテンスのある治療、栄養補給、トレーニング方法などでも効果を感じられない人もいます。
科学的なトレーニング、栄養サプリメントをメジャーリーガーのダルビッシュ有投手も以下のように語っています。
エビデンスではいいとされているが自分に全く効かなかったもの。
いっぱいあるけどわかりやすいのは電動フォームローラー、マグネシウムオイルかな。
あくまで自分に合わなかっただけで周りには合う人が多いです。
個人差が絶対あるので、いくらエビデンスがあっても合わなかったらやめるのが大事。— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) August 29, 2019
「エビテンスがあるから」「名医が言っていたから」といってもご自身の身体に合うとは限りません。なかには、数%の人にしか効果のみられなかったものが、身体に合う可能性もあります。
このようなことから、先に解説した身体の変化を感じる習慣が重要であることが理解できるのではないでしょうか。
カイロプラクティック心も科学的および臨床的に根拠のあるものをアドバイスさせていただきますが、鵜呑みにする必要はありません。しっかり、自分に合う合わないを選択できる感覚を身につけてほしいです。
カイロプラクティックの効果を最大にしよう
カイロプラクティックは、単純な関節障害や筋機能低下など即効性の効果がみられるケースも多くあります。しかし、5年先、10年先も健康でいるためには、即効性だけを感じてもらうのではなく、自分の身体の変化に気づき、自分に合う健康法を取り入れてもらうことが大切と考えています。
そのため、カイロプラクティックを受けた機会に長い目で見た健康管理をしたい人が、最大の効果を得られるのではないでしょうか。
カイロプラクティックを受ける機会に、自分のクセを知り生活習慣を見直していきたい人は、ぜひご相談ください。
投稿者プロフィール
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伊勢市小俣町でカイロプラクターをしています。
病院では異常が見当たらず、どこに行っても良くならなかった方が体調を回復できるようサポートします。
機能神経学をベースに中枢神経の可塑性を利用したアプローチで発達障害、自律神経症状、不定愁訴にも対応しています。
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