頭痛

後頭部の痛み【緊張型頭痛】の改善方法

緊張型頭痛は、主に後頭部を中心に頭全体の鈍痛がみられ、生涯有病率30~78%とされる一般的な頭痛です。

病院では薬物療法が中心となりますが、緊張型頭痛の原因として姿勢、過剰な筋緊張、頸部の機能異常などがみられることもあり、カイロプラクティックでも改善可能です。

なるべく薬の服用を抑えたい、病院やマッサージなどでは頭痛の頻度が変らない人は、カイロプラクティック心の施術をお試しください。

ここからは緊張型頭痛について詳しく解説していきます。

片頭痛の方はこちらもご参考ください。

緊張型頭痛について

緊張型頭痛は一般的に多くみられますが、主な特徴は以下のとおりです。

  • 圧迫感、締めつけ感のある頭痛
  • 30分~7日間継続することがある
  • 両側性(後頭部全体、左右の側頭部など片側だけの痛みではない)
  • 日常的な動作で痛みが悪化しない
  • 悪心や嘔吐がない
  • 光や音の過敏性がない、もしくはどちらか一方

参考文献:日本頭痛学会 慢性頭痛の診療ガイドライン

国際頭痛学会では頭痛が200種類程度に分類されており、緊張型頭痛はその一つです。また、緊張型頭痛も症状の現れ方によっていくつかに分類されます。

分類

国際頭痛分類3版では、緊張型頭痛は以下のとおり分類されています。

2.1 稀発反復性緊張型頭痛

2.1.1 頭蓋周囲の圧痛を伴う稀発反復性緊張型頭痛

2.1.2 頭蓋周囲の圧痛を伴わない稀発反復性緊張型頭痛

2.2 頻発反復性緊張型頭痛

2.2.1 頭蓋周囲の圧痛を伴う頻発反復性緊張型頭痛

2.2.2 頭蓋周囲の圧痛を伴わない頻発反復性緊張型頭痛

2.3 慢性緊張型頭痛

2.3.1 頭蓋周囲の圧痛を伴う慢性緊張型頭痛

2.3.2 頭蓋周囲の圧痛を伴わない慢性緊張型頭痛

2.4 緊張型頭痛の疑い

2.4.1 稀発反復性緊張型頭痛の疑い

2.4.2 頻発反復性緊張型頭痛の疑い

2.4.3 慢性緊張型頭痛の疑い

出典:国際頭痛分類第3版

いくつかある診断基準の項目に沿って各緊張型頭痛に分類されます。そして、1項目だけ基準を満たさない場合は「疑い」に分類されます。

なかには治療方針の異なる「偏頭痛の疑い」に当てはまるケースもあり、診断が難しいケースもあるそうですが、情報を精査し可能性の高いほうが選択されます。

診断基準

症状の程度、症状が現れる頻度、随伴症状の有無などによって診断されます。

稀発反復性緊張型頭痛

A.平均して1ヵ月に1日未満(年間12日未満)の頻度で発現する頭痛が10回以上あり、かつ B~Dを満たす

B.頭痛は30分~7日間持続する

C.以下の4つの特徴のうち少なくとも2項目を満たす

  1. 両側性
  2. 性状は圧迫感または締めつけ感(非拍動性)
  3. 強さは軽度~中等度 歩行や階段の昇降のような日常的な動作により増悪しない 

D.以下の両方を満たす

  1. 悪心や嘔吐はない
  2. 光過敏や音過敏はあってもどちらか一方のみ
  3. ほかに最適な ICHD-3 の診断がない

この診断基準にくわえ頭蓋骨周囲の圧痛(首、顎、顔、耳付近)の有無でも分類されます。

頻発反復性緊張型頭痛

A.3ヵ月を超えて、平均して 1ヵ月に 1~14日(年間12日以上 180日未満)の頻度で発現する頭痛が10回以上あり、かつ B~Dを満たす

B~Dは稀発反復性緊張型頭痛の診断基準と同じです。

また、この診断基準にくわえ頭蓋骨周囲の圧痛(首、顎、顔、耳付近)の有無でも分類されます。

慢性緊張型頭痛

A.3ヵ月を超えて、平均して 1ヵ月に15日以上(年間180日以上)の頻度で発現する頭痛で、B~Dを満たす

B.数時間~数日間、または絶え間なく持続する

C.稀発反復性緊張型頭痛の診断基準と同じ

D.以下の両方を満たす

  1. 光過敏、音過敏、軽度の悪心はあってもいずれか1つのみ
  2. 中程度・重度の悪心や嘔吐はどちらもない

E.ほかに最適な ICHD-3 の診断がない

この診断基準にくわえ頭蓋骨周囲の圧痛(首、顎、顔、耳付近)の有無でも分類されます。

慢性型緊張性頭痛は、頻発性緊張型頭痛から進展するとされています。また、慢性片頭痛と慢性緊張型頭痛の診断基準を満たすケースもあり、その場合は慢性片頭痛と診断すべきと国際頭痛分類3版で記されています。

緊張型頭痛の疑い

各診断項目のうち1項目を満たさず、ICHD-3の他の頭痛疾患の診断基準を満たさない、最適な診断がない場合は、「稀発反復性緊張型頭痛の疑い」「頻発反復性緊張型頭痛疑い」「慢性緊張型頭痛」に分類されます。

一般的な頭痛治療

緊張型頭痛の治療は、急性期治療と予後治療に分けられます。

急性期治療

急性治療は薬物療法が中心であり、薬物乱用頭痛を引き起こさないよう注意することが重要とされています。処方される主な薬は鎮痛薬【アセトアミノフェン】と非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)【アスピリン、イブプロフェンなど】です。

他にはカフェイン配合剤の併用療法もあり即効性はありますが、依存性もみられるため注意が必要です。また、最近では反復性緊張型頭痛に選択的COX-2阻害薬の有効性も報告されています。

薬物療法以外の療法

薬物療法以外は、病院で行われていないこともありますが、以下の療法に有効性があると言われています。

  • 精神行動療法
  • 運動プログラム
  • マッサージ(リラクゼーション)
  • 鍼灸

予防治療

急性治療での改善が乏しいケースに検討されます。

予防治療は、頭痛の原因が心理的ストレスや感情障害が起因していると推測されているため、抗うつ薬の処方が中心となります。主な薬は以下のとおりです。

  • 抗うつ薬
  • 抗不安薬
  • 筋弛緩剤

予防治療では、急性治療で行われる非薬物療法が行われることもあります。

緊張型頭痛には薬が有効?

緊張型頭痛は、日常生活への影響が少ないため、病院を受診せず市販薬で様子をみている人が少なくありません。

薬の服用は科学的根拠も示されており安全な治療法の反面、薬の乱用には注意が必要です。(薬の副作用に頭痛があったり、薬物乱用性頭痛を引き起こしたりします)また、予防治療で処方される抗うつ薬は予防効果がないというレビュー(複数の研究をまとめた文献)もあり、副作用の側面から長期の服薬は中止することも考慮されます。

このようなことから長期的(1ヶ月に数回の服薬が継続される)な服薬をしている緊張型頭痛は、服薬以外でも頭痛を軽減させる方法をみつけていくことも大切ではないでしょうか。

緊張型頭痛の原因

はっきりとした原因は解っていませんが、末梢性(筋肉、顎関節や頸機能障害など)と中枢性(中枢性感作、痛覚処理の異常など)の2つの要因があると言われています。

筋肉の問題

出典:プロメテウス

図の黄色の部分が神経であり、筋肉の間を通って頭部に向かっています。そのため、何らかの原因で筋肉が緊張してしまうと神経を圧迫してしまい、頭痛を引き起こします。

ただ、僧帽筋や側頭筋などの状態を調査し頭痛と関与しないと報告されている研究もあります。

もう一つ筋肉の問題として、関連痛の影響で現れる頭痛です。

出典:筋骨格系の触診マニュアル

図の✖印の部分が過緊張を引き起こすことで、関連痛が赤い部分に現れることがあります。この図の筋肉(胸鎖乳突筋)以外でも頭部に関連痛を引き起こす筋肉があり、咀嚼筋を含めた頭頚部の筋肉が頭痛の原因となります。

顎の機能異常

かみ合わせの悪さ、顎の関節の機能異常などにより、咀嚼筋(顎を動かす筋肉)への負担が大きくなることによって、頭痛を引き起こすことがあります。

顎関節は頸部と連動するため、顎以外の問題によって異常をきたすことがあります。

姿勢

慢性頭痛の診療ガイドラインには、うつむき姿勢も緊張型頭痛の危険因子とされています。

姿勢の影響は、顎関節の機能異常や筋肉の過緊張を引き起こすため、頭痛の危険因子になると考えられます。

脳(中枢神経)の機能異常

緊張型頭痛では、筋収縮を抑制する機能および疼痛抑制システムの異常が指摘されています。

脳自体は重大な疾患がなかったとしても何らかの原因で機能が低下します(飲酒によるバランス機能の低下など)

中枢神経の機能を正常に保つには、栄養(糖)、酸素、刺激(身体を動かす、光や音、匂いなど外的環境刺激など)が必要とされています。

糖分摂取が少ない人は稀ですが、日々のストレスや鼻呼吸ができないなどによる酸素供給不足、クセや環境による刺激不足が起因して中枢神経の機能低下がみられます。これが結果として頭痛の原因となることも少なくありません。

自律神経の乱れ

緊張型頭痛は僧帽筋の血流不足が示されており、交感神経の過剰興奮が起因していることが考えられています。

中枢神経の機能低下が影響していますが、生活習慣の乱れ(睡眠不足、不規則な生活など)ストレスも原因となります。

急性ストレス反応とも呼ばれる「闘争・逃走反応」があり、交感神経が活発に働きます。この状態では呼吸数、心拍などの上昇、筋肉への血流量増加、消化機能の抑制など筋肉がより強く働くようになります。

ストレスや生活習慣の乱れにより交感神経が活発になった状態が続けば、筋肉は過剰に緊張し続けるうえ、栄養を供給する消化器官は抑制され筋疲労を回復できず、悪循環に陥ります。

このようなことから、ストレスは色々な病気の原因とされます。

緊張型頭痛のセルフケア

頭痛の頻度、重症度が増大するとセルフケアだけでは頭痛の解消は難しですが、月に1回程度、生活に支障がでない程度であれば、セルフケアを実施するだけでも頭痛軽減の効果がみられます。

薬を乱用することで頭痛を引き起こすこともあるため、薬に頼らず頭痛を解消できる方法もお試しください。

頭痛体操

慢性頭痛診療ガイドラインでも頭痛体操は推奨されています。

  • 腕振り体操
  • 肩を回す体操

出典:頭痛体操(坂井文彦先生監修:エーザイ株式会社提供)

1日2分程度の体操のため、手軽に行えます。(詳しくは出典のリンクをクリックしてください)

呼吸

呼吸は、身体や脳に大切な酸素を供給します。また、姿勢は脳がコントロールしている側面もあるため、姿勢改善に重要となります。

呼吸と姿勢は相互関係にあります。姿勢の悪さが正しい呼吸を妨げ、良くない呼吸が姿勢を悪くするということです。姿勢は脳がコントロールしているもので、単純に筋力や筋肉の長さによって形成されるものではありません

引用元:新しい呼吸の教科書 – 【最新】理論とエクササイズ

呼吸のポイントは、鼻で吸い、口から長めに吐く(少なくとも吸った時間と吐く時間は同じにします)ことです。

吐くことを意識すると副交感神経が優位に働くようになり、自律神経の乱れにも有効的に働くことが考えられます。

姿勢

姿勢は先に説明したとおり、脳がコントロールしているため、無理に姿勢を良くしようとしても無駄に身体を緊張させてしまいます。そのため、楽な姿勢を心掛けることが大切です。

また、同じ姿勢は疲れやすく、脳への刺激も少ないため、30分に1回は姿勢を変えるようにします。(デスクワークであれば、30分1回その場で立ち上がる程度でも十分です)

カイロプラクティック心の緊張性頭痛の施術

カイロプラクティック心は、身体評価を重視してその人の頭痛の原因を考えながらアプローチしていきます。また、機能神経学、NKTなど神経機能も評価していくことで中枢神経系の問題にも対応していきます。

末梢の問題であれば(筋肉の問題、顎関節頸部のの機能障害など)筋骨格系のアプローチ、中枢神経系の問題であれば神経系エクササイズも取り入れていきます。

中枢神経系の問題⇒関節運動学的テクニック、カイロプラクティックアジャストメント、眼球運動、バランスエクササイズなど

末梢神経系の問題⇒筋伸長テクニック、カイロプラクティックアジャストメントなど

ホームケア指導⇒栄養、簡単なエクササイズ

カイロプラクティック心は施術歴10年の施術者が責任をもって一人で担当させていただきます。また、安心して施術を受けていただけるよう現在も文献を読んだり、セミナー、勉強会にも出向いて知識と技術向上に努めております。

頭痛を解消して快適な生活を

緊張型頭痛は、日常生活に支障が出ることは少ないですが、長期的には薬剤性頭痛、慢性頭痛に進展してしまうことがあります。そのため、薬に頼るだけではなくこのページで紹介したセルフケアをお試しいただき、薬以外の対処法を身につけていくこともお勧めします。

緊張型頭痛の原因はセルフケア、服薬だけでは対処しきれません。そこで、カイロプラクティック心の施術を受けていただくことで、中枢性、末梢性の問題も解消されやすく、頭痛を加速度的に改善させていくことも可能です。

「頭痛の薬を減らしたい」「なるべくなら頭痛で薬を飲みたくない」「頭痛で仕事や育児、家事に集中できない」という人は、ぜひカイロプラクティック心にご相談ください。

一緒に頭痛を解消していきましょう。

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