線維筋痛症は、慢性的な痛みと多様な随伴症状(倦怠感、睡眠障害、認知機能障害、不安感、うつなど)がみられます。
また、原因も解明されておらず、薬物療法の効果がみられることは少ないです。
そのため、薬物療法と非薬物療法をその人にあわせてアプローチする必要がるとされています。
カイロプラクテイック心は線維筋痛症に有効とされる栄養や運動のアドバイスおよび指導をさせていただきます。
また、運動のケガ予防、パフォーマンスの維持向上には、カイロプラクティックケアが有効です。
線維筋痛症は中枢性感作とよばれる中枢性の異常が起因していることがわかっており、脳機能の評価、アプローチ(神経可塑性を利用したアプローチ)もさせていただきます。
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線維筋痛症は確立された治療方法がない
繊維筋痛症は、痛みやこわばりなどが3ヶ月以上続く主症状を特徴とし、さらには多様な症状(しびれ、疲労感、不安感など)もみられます。
また、確立された治療方法もなく鎮痛薬も効果が少ないとされ、ヨーロッパでは非薬学的な治療のほうが推奨されています。
このような現状から、線維筋痛症は非薬学的療法で効果がみられた療法を組み合わせていくことが重要と考えられます。
線維筋痛症について詳しくはこちら
線維筋痛症の原因
線維筋痛症の原因は科学的に解明されていませんが、中枢神経系(脳)の異常が有力視されています。
そもそも、痛みを感じるメカニズムは複雑であり、打撲や炎症、切り傷など組織の損傷だけが痛みを感じるワケではありません。
そのような複雑な痛みのメカニズムが線維筋痛症ではみられており、脳機能を読み解くことが線維筋痛症を改善させるカギと考えられます。
このような脳機能の問題ではとくに運動や栄養などの研究が多くされており、効果もみられているという報告も少なくありません。
線維筋痛症の原因について詳しくはこちら
カイロプラクティック心は、脳科学を臨床応用する機能神経学を10年以上学びながら実践しており、栄養や運動の重要性を痛感しております。
線維筋痛症でお悩みの方も、施術だけではなく運動面および栄養面からのサポートも行います。
カイロプラクティック心の線維筋痛症アプローチ方法
カイロプラクティック心は、研究論文も臨床応用しカイロプラクティック、エクササイズ、栄養サポートなどで線維筋痛症の症状改善を目指します。
運動をサポート
線維筋痛症は、運動が有効と複数の研究で報告されています。
線維筋痛症の運動の有効性について詳しくはこちら
しかし、運動を開始するにしても筋肉の協調運動の異常(モーターコントロール異常)、関節のミスアライメントなどがあると、体を痛めるリスクもあり、運動の継続が困難となる可能性があります。
クセや運動によって偏った体の使い方によって一部分の筋肉に負荷がかかるケースは多く、協調運動の異常がみられるようになります。
また、関節のミスアライメントによって体の負荷が一部分にかかることも少なくありません。
このような問題を解決する手法としてカイロプラクティックは有効であり、世界中で運動ケアに取り入れられている手技療法です。
筋肉・骨格へのアプローチ
筋肉の協調運動の異常にも色々な要因が隠されていますが、一因として筋肉の伸張性が損なわれていることがあります。
筋肉にこのような悪影響を及ぼす理由としては、「動かしていない」「過剰な負荷」によって、筋肉がもつゴムのような特性がなくなり、結果として筋肉の協調運動ができていないことがあります。
また、関節にも負荷がかかってしまうため、関節のミスアライメントが生じます。
これらの問題に対して、筋肉や関節にアプローチすることが重要です。
線維筋痛症の人へのアプローチは、痛みを感じさせないソフトなアプローチを適応させていきます。
栄養サポート
線維筋痛症の食事療法は多く研究されており、効果も示されています。
線維筋痛症の栄養について詳しくはこちら
線維筋痛症は、中枢神経系(脳)の異常が考えられており、栄養と結びつかない方もいるかもしれませんが、中枢神経系の異常において栄養は重要な要素を占めます。
なぜなら、神経系も栄養素で生成されており、さらに神経の伝達およびエネルギーも栄養素が必要不可欠だからです。
また、過剰な栄養摂取も生活習慣病となるように脳への悪影響を与えます。
腸内環境が重要
腸と脳は相互作用していることが多くの研究で報告されているため、中枢神経系の異常では腸内環境の悪化を防ぐことが重要と考えられています。
カイロプラクティック心でも腸内環境の問題(下痢、便秘、ガスが貯まりやすいなど)がみられれば、腸内環境の改善を目指した栄養サポートを行います。
自律神経の乱れに対応
線維筋痛症は、自律神経の影響によって動悸やめまい、腹部膨満感などの症状もみられます。
自律神経は色々な環境(寒い、暑いなど)、運動や睡眠時など適切な状態になるよう体を調整しています。
例えば、「運動時は心拍を上げて血流量を増加させる」「食事後は消化器官の運動を促す」「暑いときは汗線を開き汗をかきやすい状態にする」など自動的に体に働きかけます。
このような自律神経の機能が働かないと色々な症状がみられるようになります。
自律神経機能を客観的に評価
心拍変動をもとに自律神経の状態を客観的に測定します。
また、脈拍、血圧なども測定し、体の状態に合わせた施術や運動サポートなども行うことができます。
例えば、立った状態で過剰に副交感神経が働かない結果がみられれば、立位の運動を行うよりも座位や寝た状態で行える運動から開始することが望ましくなります。
自律神経系へのアプローチ
「頭蓋仙骨療法」「迷走神経アプローチ」「内臓マニュピレーション」などを行います。
頭蓋骨の動きはほとんどありませんが、自律神経とかかわりの深い迷走神経の通り道もあり、頭蓋骨付近の問題や緊張状態を改善することで自律神経に好影響がみられます。
また、迷走神経は内臓にまで伸びているため、体幹部へのアプローチや内臓マニュピレーションも有効です。
自律神経についてはこちらもご参考ください。
脳機能の評価・アプローチ
線維筋痛症は、中枢神経系(脳)の異常である中枢性感作が痛みを引き起こしていることがわかっています。
また、併発する精神症状(不安、うつなど)は、前庭系の機能低下や左側前頭前野の影響がみられることが示唆されている研究もあります。
そのため、脳機能の評価にもとづいたアプローチも重要になると考えられます。
神経可塑性を利用したアプローチ
中枢神経系は、神経可塑性と呼ばれる構造的および機能的に変化する性質があります。
神経可塑性についてはこちらをご参考ください。
運動が線維筋痛症に有効とされるのは、運動によって神経可塑性が促された結果、症状が緩和されていることが考えられます。
例えば、太極拳は線維筋痛症に有効とされていますが、ゆっくりとした動き、呼吸などは前頭前野を活性化させることができます。
それが結果として、痛みを抑制する下行性疼痛抑制回路も活性化されやすいです。
ただ、神経ネットワークは複雑であり、同じような症状でも問題となる神経ネットワークに違いがあります。
そのため、脳機能を評価し、その人にとって改善傾向がみられるアプローチを選択していく必要があり、研究されている運動が全ての線維筋痛症の人に効果があるとは言えない理由の一つです。
カイロプラクテイック心は脳機能を評価し、上手く活性化していない神経ネットワークに対して、神経可塑性を利用してアプローチしていきます。
脳機能への神経可塑性を利用したアプローチとなる感覚エクササイズ
症状が改善されていく目安
多くの研究では、8~12週(運動であれば週2~5日)、食事は毎日)で症状の改善度を評価します。
カイロプラクティック心でも同じように8~12週の期間で経過を観察させていただきます。
線維筋痛症は、慢性的な症状であり、一瞬で全てが解決されるようなことはありません。
カイロプラクティック施術によって痛みが緩和されやすいですが、ケースによっては施術依存となり長期的に定期的な施術が必要になってしまう可能性もあります。
それを防ぐためにも脳機能をしっかり評価したうえで、運動や栄養も取り入れていただき、ご自身でも体調管理ができるよう数週間かけて脳機能面からしっかり改善してきたいと考えています。
通うことが困難なケースでは、セルフケア方法も指導いたしますので、ご自宅でしっかりと行っていただくことをお勧めいたします。
多角的な視点でサポート
カイロプラクテイック心は、多角的な視点で線維筋痛症の人をサポートさせていただきます。
研究で示されている運動が効果的な人もいれば、栄養のサポートが重要になる人もいるかもしれません。
なかには、詳細に脳機能を評価して、より良い運動方法や施術を選択したほうがよい人もいます。
「○○すれば良くなる」という方法はありませんが、あなたに合った方法を提供することができるかもしれません。
少しでも線維筋痛症の症状を改善できる方法をお探しの方は、カイロプラクテイック心にご相談ください。
投稿者プロフィール
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伊勢市小俣町でカイロプラクターをしています。
病院では異常が見当たらず、どこに行っても良くならなかった方が体調を回復できるようサポートします。
機能神経学をベースに中枢神経の可塑性を利用したアプローチで発達障害、自律神経症状、不定愁訴にも対応しています。
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