大人発達障害脳バランス改善アプローチ

発達障害

大人の発達障害に対応する脳バランス改善アプローチ

発達障害は、大人になっても生きずらさを感じる人も多いです。

また、メディアで発達障害が取り上げられてから、自分も発達障害ではないかと感じて診断を受ける人が多くなったそうです。

大人になって発達障害と診断されても「それからどうして良いかわからない」と迷われる人も少なくありません。

カイロプラクテイック心では、生きづらさを少しでも和らげられるよう神経可塑性を利用したアプローチを用いてサポートさせていただきます。

カイロプラクティック心は、こどもの発達障害に有効なBBIT認定療法士です。

ここでは、大人の発達障害の対処法、カイロプラクティック心の対応など解説しています。

こちらもご参考ください。

まずは病院で診断

発達障害の記事やテレビなどを見て「ひょっとして発達障害?」と感じる人が多くなったそうです。

そのため、ネットを検索すると自己診断チェックなどができるサイトもあります。

しかし、自己診断では然るべき支援、治療は受けられません。(2016年には発達障害支援法も改正され、支援体制も強化されています。)

発達障害の診断ができるのは医師のみであり、病院(精神科・心療内科)を受診する必要があります。

ただ、発達障害の専門医は少ないため受診するまで数ヶ月先になることがあり、最初は発達障害者支援センター精神保健福祉センターなどの公共機関で無料相談を受けると良いです。

そうすることで、発達障害の専門医を紹介してもらえたり、今後必要な手続きなども教えてもらえます。

公共機関が分からない場合は、近隣の市役所に問い合わせると良いでしょう。

障害という言葉を理解しよう

「障害」の状態を簡単に説明すると、生活に支障をきたす症状があることです。

さらには一時的ではなく数ヶ月は継続している症状がみられます。

生活に困難を抱えるからこそ、医師の診断によって社会的支援を受けることも可能になります。

例えば、ADHDでは忘れ物が多い特徴がみられますが、ただの忘れっぽさは一般的にも多くみらます。

そのため、よく忘れるからといって発達障害とはなりません。

他のADHDの特徴も含め、簡単な作業も困難であったり、簡単な人とのやり取りにも支障が現れたりするからこそ、障害と認められて色々な支援を受ける必要性があります。

発達障害だと思ったら違う?(グレーゾーン)

日常生活や仕事に困難を感じ発達障害を疑っても、発達障害と診断されないケースも多いようです。

ネット上でできる発達障害のチェックリストは、簡易的であり解離障害、社交性不安障害など他の精神疾患の特徴も含まれているため、当てはまった項目が多かったとしても発達障害と診断されるとは限りません。

ただ、これから説明する脳機能の低下はみられる可能性はあるため、発達障害と診断されないグレーゾーンの方もお困りごとがあれば、ご相談ください。

個人的には、発達障害と診断されないグレーゾーンの方も生きづらさを感じており、何らかの支援を受けられると良いと感じています。

発達障害は治療できる?

発達障害の主な診断名は「自閉症スペクトラム障害(ASD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」です。

詳しくは以下の記事もご参考ください。

発達障害の原因は、先天的な脳機能異常と言われ、現在の医学では治療法が確立していないことが現状です。

そのため、2次障害(うつ、不眠など)に対処する抗うつ剤、睡眠導入剤などが処方されます。

ADHDにおいては、コンサータ(メチルフェニデート)、ストラテラ(アトモキセチン)が症状軽減に有効とされています。

しかし、ストラテラは成人を対象にした研究では、プラセボ効果と比較して小さな効果であり、副作用とのバランスを考えると推奨は弱いと結論づけられています。(参考文献:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23813665

また、コンサーターは依存性が高く、精神障害の発症リスクも伴うため、服用には注意が必要です。

病院では薬物療法以外は、環境調整の指導や心理カウンセリングなども行われますが、大人であると月に1回程度の診察と薬の処方が主となることが多いです。

西洋医学的見解は適応する方法をみつける

「薬物療法、心理療法、環境調整などでは、発達障害を根本的に治すことはできない」というのが、現代の医学的見解です。

そのため、病院での治療は、生活上の不適応を軽減させるための薬物療法であったり、心理カウンセリングであったりします。

また、各支援機関のサポートによってどうすれば不適応を減らせるか検討(環境を調整、発達障害枠の雇用先を探す、苦手なことの対処法を考えるなど)していくことになります。

発達障害治療の問題点

発達障害は、現れている症状(コミュニケーションの欠如、不注意、柔軟性の欠如、過敏性など)を診断基準の質問書と照らし合わせて診断名が決定されます。

時間をかけて慎重に診断されますが、客観的指標(脳スキャン、血液検査など)はなく、医師の主観によって決定されます。

そのため、多様な症状がみられる発達障害は、医師の違いによって診断名が変ったり、併発していたりすることも多くみられます。

客観的指標のない発達障害を先天的な機能障害と決めつけ治らないと結論づけるのは疑問があります。

最近では「脳波測定によって発達障害の傾向がある」と診断されることもあるようですが、それはクリニック独自の評価であって判断の指標にはなりません。

小児では診断名がなくなる例がある

2008年に報告されたレビュー(複数の研究をまとめた報告)では、自閉症スペクトラム障害の3~25%は、ASDにみられる診断基準を喪失しました。(引用文献:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19009353/

あとでも説明する脳のバランスを改善する療法では、ADHDとすでに診断されている60人の子供の追跡調査を行い以下の結果がみられました。

約60%の子供が複数の学業診断などで、少なくとも2学年レベルの学業成績の向上がみられ、35%が4学年レベルの向上があった。 最も強い印象を受けたのが、82%の子供たちが、ADHD(注意欠如・多動症)用の標準検査によって、もうADHD(注意欠如・多動症)ではないと判断された。

引用元:International Journal of Adolescent Medicine and Health

先天的な脳機能異常と医学的に治療は不可能とされていますが、改善の傾向はみられています。

薬物療法や不適応を減らす目的の治療以外にも対応策があります。

先天性でなければ何が原因?

発達障害に対して「育て方が悪い」「グルテン・カゼインが悪い」「ワクチンが悪い」など○○が原因とと断言してしまう情報が多々あります。

そして、その情報によって心を痛める人も少なくありません。(栄養療法を取り入れても変化がない、しっかり育てたのに育て方が悪いと思われるなど)

多様な症状(精神障害、消化器系疾患、アレルギー、自己免疫疾患など)が現れる発達障害においては、1つの原因に特定することが難しいです。

そのため、多くの危険因子が報告されています。

また、発達障害においては多くの専門分野(小児科医、精神科医、脳神経医など)が研究していることもあり、専門性の違いも影響していると考えられます。

同じASDであったとしても、両親からに遺伝性の可能性、育て方、偏った栄養など発症に起因する原因は人それぞれです。

まず、原因は色々あることを認識して、「絶対に○○が原因」という考えは改めていきましょう。

家族が起因する主な発症リスク

  • 両親ともに高齢出産(女性35歳以上、男性40歳以上)
  • 両親のどちらか、もしくは両方が発達障害の症状がある(とくに男性)
  • 両親の脳バランスが崩れている
  • 両親に精神疾患の既往歴がある
  • 肥満、運動不足
  • 両親の免疫システムが過敏(アレルギー、自己免疫疾患など)
  • 両親ともにストレスが多い(とくに妊娠中)
妊娠・出産時のリスク
  • 妊娠中の感染症(インフルエンザ、妊娠初期の風疹、バクテリア)
  • 妊娠前に睡眠薬、胃潰瘍の薬、安定剤などの摂取
  • 妊娠性の糖尿病
  • ビタミンD欠乏症
  • 帝王切開、逆子
  • へその緒の異常(胎児に巻き付いていた)

有害物質のリスク

  • アルコール
  • 水銀
  • ポリ塩化ビフェルニ
  • マンガン
  • ヒ素
  • 農薬
  • プラスチック
  • ポリ塩化ビニール

直接口に入れることはないと思いますが、農薬の散布、熱によってプラスチックやポリ塩化ビニールが溶け、食品に混ざるなどによって有害物質を体内に吸収することが考えられます。

出生後のリスク

  • 幼児期からのテレビ視聴、スマホゲーム
  • 外遊び不足
  • ケガや病気(頭部打撲、むち打ち症、骨折や脱臼による長期固定)
  • 2~3歳までの非言語コミュニケーション不足
  • 食物過敏症(アレルギーの反応がないため、知らずに多く摂取している)

2~3歳までは右脳が優位に発達するため、語り掛け、表情、泣いているときは心配する、嬉しいときは一緒に喜ぶなど非言語コミュニケーションをこの時期に学びます。

このときに右脳が発育しないと左脳の発達にも影響を及ぼします。

外で遊ぶことで光(視覚)匂い(嗅覚)聞こえてくる音(聴覚)2本足でバランスをとる(小脳)など色々な刺激を受け、その情報を処理し適切な行動をとる学習となります。

ゲーム、スマホでは目からの刺激(後頭葉)が中心で他の刺激が入らず、脳のバランスを崩します。

また、ゲームは短期的な報酬(ゲームクリアの欲求、アイテム入手の欲求など)に刺激が強く、右脳の機能低下を招きやすいです。

多様な原因によって脳のバランスが崩れる

発達障害の発症リスクは多岐に渡り、リスクのある行動をとったからといって発達障害になるとは限りません。(これが偏った情報に心を痛める一因でもあります)

また、テレビやスマホなども6歳以上になれば、多少は許容範囲が広がります(ただ、スマホの視聴は学力を下げるデーターは多く報告されています)

もちろん、出産後に感染症にかかっても発達障害のリスクにはなりません。

発達の段階で「いつ」「脳のどの部分に」刺激不足もしくは偏った刺激によって、多様な脳バランスの崩れがみられるため、人それぞれ振る舞いや苦手が違い、その結果として診断名がつくと考えられます。

カイロプラクティック心は脳のアンバランスによって、発達障害でみられる症状が現れると考えています。

例えば、うつ病では左半球の低下に伴い相対的に右半球の増大がみられる左右の不均衡が研究で示唆されています。

また、脳科学の進歩によって発達障害では眼窩前頭前野、小脳など異常のみられる脳領域が複数の研究で報告されています。

そのため、大人の発達障害でも脳バランスを改善させることで症状が軽減していきます。

脳バランスの崩れが発達障害に関わる詳しい記事はこちら

カイロプラクティック心の発達障害アプローチ

カイロプラクティック心は、診断名にとらわれず脳のバランスの崩れを評価します。(100種程度の検査で評価)

質問票、神経機能検査(視覚・嗅覚・眼球運動、認知、バランス機能、原始反射、など)により、脳が機能低下しているところを絞り込み、低下している部位に対してアプローチします。

脳は各部位に優位に働いている機能(言語、運動機能、聴覚、視覚などの感覚を統合、感情など)があり、さらに身体と相互作用しています。

発達障害の基本的な考えとして、何らかの原因によって脳が外界からの刺激(光、音、匂い、触覚など)の感覚を上手く受け取れない、これらの感覚を適切に処理できない、上手く表現できない(発言、行動など)ことが症状として現れています。

そのため、脳のどこの機能が弱まっているかを検査して、脳の機能向上を目的としてアプローチを行います。

アプローチ方法

左右脳のアンバランスの評価に沿って、運動療法(感覚エクササイズ)、カイロプラクティック施術を行います。

  • カイロプラクティックアジャストメント
  • 頭蓋仙骨療法
  • 眼球運動
  • 嗅覚セラピー
  • 聴覚セラピー
  • 固有受容器エクササイズ
  • 体幹エクササイズ
  • 有酸素運動

etc

脳は可塑性があり、機能が低下している部分であっても刺激がコンスタントにいれるこで、神経同士のつながりを強化できることが研究でわかっています。

そのため、脳疾患で麻痺がみられた患者でもリハビリによっては脳の可塑性により、身体機能が術後より回復すします。

脳の可塑性について詳しくはこちら

カイロプラクティック心では脳の機能評価をしたうえで、上記のアプローチ方法により適切な刺激を身体に与えることを目的にしています。

栄養サポート

発達障害は、消化器障害(便秘、下痢、リッキーガット症候群など)を持つことが多く、栄養療法が大切になります。

そのため、なかには食事で治るという宣伝もたくさんみられます。

しかし、食事療法を何年かけても一向に変化がみられないケースも少なくありません。

この違いの理由としては以下が考えられます。

  • 不調の原因となる栄養素を排除できていない
  • 長期間、偏食が続くため腸内環境が悪化している
  • 必要な刺激が足りていない

発達障害と関連する栄養素としてグルテン(小麦)ガゼイン(乳製品)は有名ですが、それ以外にもアレルギーを引き起こす栄養素もあり、排除しきれていないことがあります。

また、偏食、長期間の排除食により偏った食事では腸内環境が育たず、栄養療法が逆効果になるケースもあります。

もちろん、栄養は脳の可塑性を促すためにも重要であるため、栄養療法から始めたほうが良いケースもあります。

運動療法

運動は、脳にたくさんの刺激を入れることができます。

そのため、施術を受けていただく場合でもホームワークで運動療法を継続することが大切になります。

「遠方からこられて頻繁に通えない」「経済的に何度も通えない」などの場合は、運動プログラムを作成させていただきます。

そして、定期的にフォローさせていただき、プログラムの修正、できているかのチェックなど効果の確認を行います。

大人とこどもの違いはある?

こども(とくに16歳以下)は、脳も成長段階であり脳の可塑性が常に行われています。

そのため、適切な刺激を高頻度(毎日)入れていくことで、研究報告で見られたように発達障害の診断基準を満たさなくなるケースも少なくありません。

また、個人的な見解ですが、脳の可塑性が常に行われているこども(大脳皮質は20代前半で成熟)は、左脳、右脳と大まかな刺激でも効果がみられすいです。

大人になると脳も成熟しており、さらに既往歴や生活習慣などによって脳への刺激する順序、刺激する部位を細かく行う必要があります。

そのため、こどもに比べ変化がみられるまでに時間がかかり、服薬、生活習慣の見直しができない(食事内容、スマホゲームなど)ことが重なると変化もみられないこともあります。

なかにはモチベーションを維持しにくい特性もみられるため、挫折(こどもであれば親と一緒に行うためモチベーションも維持されやすい)しやすいです。

また、なかには過去のトラウマ、親との愛着スタイルなどが起因していることもあり、心理的な影響も考えられます。

生活の見直しが第一歩

科学的に議論中ではありますが、脳に悪影響を与える生活習慣がみられることがあります。

そのため、まずは生活習慣の見直しをお勧めします。

こどもでも生活習慣や栄養に問題があると、脳機能を改善するアプローチ方法に効果が現れにくいです。

身体症状を解決

脳機能の低下は、身体のコントロールが難しく、さらには自律神経も乱れやすいため、腰痛や肩こりなどだけではなく頭痛、めまいなどの不定愁訴に悩まされていることも多いです。

カイロプラクテイック心は、脳機能に注目して身体症状を解決していくアプローチも行うため、症状改善が脳機能の向上につながります。

また、症状が改善していくことで日常のストレスを軽減させることは、脳にとって好影響を与えます。

身体症状ががみられる人は、まず体を元気にしていきましょう。

薬に頼らず苦手を克服したい人へ

「大人になって発達障害と診断された」「発達障害と診断されていたけど大人になってからでも自分を変えたい」「グレーゾーンで悩んでいる」人は、カイロプラクティック心に一度ご相談ください。

一気に理想の生活は手に入れられませんが、手助けできる知識とアプローチ方法があります。

光や音の過敏を楽にしたい

不注意を減らしたい

家族や友達ともっとコミュニケーションを取りたい

仕事をもっと頑張りたい

などもっとこうなったら生活が楽しくなるという想いを一緒に実現しましょう。

良くなるかご不安かと思いますので、オンラインでもご相談は承りますのでご遠慮なくご連絡ください。

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投稿者プロフィール

カイロプラクティック心
カイロプラクティック心カイロプラクター
伊勢市小俣町でカイロプラクターをしています。

病院では異常が見当たらず、どこに行っても良くならなかった方が体調を回復できるようサポートします。

機能神経学をベースに中枢神経の可塑性を利用したアプローチで発達障害、自律神経症状、不定愁訴にも対応しています。

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