変形性膝関節症

変形性膝関節症の痛みを改善するカイロプラクティック

中高年に多い膝の痛みを改善

40歳以上の中高年では、膝の痛みを訴える人は多いです。また、日本で変形性膝関節症と診断されるのは、2000万人を超えるという調査結果があります。

変形性膝関節症は、関節軟骨がすり減り、進行すると関節の変形や破壊を引き起こします。ただ、軟骨には痛みを感じる神経は存在しないため、軟骨がすり減っただけでは痛みが発生することはなく、他の原因で膝に痛みが現れています。また、レントゲンで変形がみられる人の20%程度しか膝の痛みを訴えていないという調査結果もあります((大森豪、古賀良生ほか 変形性ひざ関節症に対する疫学調査から引用)

他の変形性膝関節症の研究データーでも60歳以上で80%、80歳以上で100%の変形がみられるそうです。

このようなデーターから、変形性膝関節症と診断されたとしても「変形=膝の痛み」ではないと言えます。

じゃあ「変形性膝関節症と診断されたけど、この膝の痛みはなんなの?」ということですが、この理由が変形性膝関節症でも膝の痛みを改善させるポイントになります。変形性膝関節症と診断されたけど、何とかしたい人はぜひ、続きをお読みください。

変形だけが膝の痛みだけではありません

膝の痛みを訴えていないバスケットボール選手の膝をMRIで画像診断したところ、関節軟骨の損傷が以下のとおり認められました。

無症状のNBA選手20人(両膝)をMRI撮影をしたところ関節軟骨の損傷が47.6%認められました。

参考文献⇒https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15891721

しつこいですが、まず軟骨に問題があるだけでは痛みが現れないことは知っておいてください。

とくに40~50代の初期の変形性膝関節症であれば、変形が進行しておらず軟骨のすり減りだけがみられるだけである可能性が高く、適切な処置および生活習慣の見直しを行えば、必ず痛みが改善されます。

痛みが発生する仕組みは複雑?

レントゲンやMRIでみられる骨格構造の異常(変形、ヘルニアなど)が必ずしも痛みの原因になるとは言えません。

痛みの仕組みを大きく分けると「侵害受容性」「神経障害性」「侵害可塑性」の3分類です。

侵害受容性

炎症や組織のダメージによって痛みを感じます。わかりやすいところでは「叩かれる」「刺さる」「熱いもの触る」など身体に何らかの刺激で痛みを感じることです。そして、組織のダメージを修復させるために炎症をおこし、その過程で発痛物質を生成するため、炎症でも痛みを感じます。

神経障害性

神経が障害されたことによる痛みであり、神経そのものの疾患が起因していることが多く変形性膝関節症ではあまりみられないと考えられます。

侵害可塑性

慢性痛(3ヶ月以上つづく痛み)にみられる現象で、組織にダメージがなかったとしても脳の誤認識により痛みと感じてしまいます。変形性膝関節症では、変形がレントゲンで確認できますが実際は違う要因で痛みを引き起こしていることもあり、それを見逃さないことが重要になります。

それを見逃すと「変形=痛み」となり、仮に運動療法で良くなる状態でるにも関わらず、変形が治らない限り痛みが取れないという考え(脳の誤認識)に陥り、なかなか痛みが改善されないことがあります。

もちろん、変形の進行程度によっては変形が痛みの原因となることもあるため、そこの見極めが重要にはなります。

変形性膝関節症の痛みを感じる仕組みは?

変形性膝関節症で問題となるのは、膝関節軟骨への過剰な圧刺激です。軟骨には侵害受容器がないため、傷つくだけでは痛みを感じませんが、繰り返されると軟骨がすり減りその下の骨にある侵害受容器に刺激が伝わると痛みとして認識されます。

ただ、骨に刺激が伝わるには軟骨がほとんどない状態となるため、初期の段階では膝軟骨に過剰な刺激が繰り返されることで、周辺組織の損傷に伴う炎症が痛みの原因であることが多いです(侵害受容性疼痛)この場合は、病院での非ステロイド性抗炎症薬(ロキソニン、アスピリンなど)の処方、ステロイド注射で痛みの緩和がみられます。

しかし、痛み止めや注射で炎症は抑えられますが、膝関節軟骨への過剰な刺激は変わらないため痛みが再発することも多く、変形は進行していくと考えられます。

薬物療法は効果の確認されている治療方法ですが、順天堂大学では、以下のように報告されています。

炎症は初期から進行して手術を必要とした患者さんまで、どの段階においても痛みや症状に関連するのですが、消炎鎮痛剤のような薬が効果を発揮する炎症の原因因子は、初期から進行していくと増加するのではなく、かえって減少していくことなどを明らかにしました。

出典:順天堂大学整形外科・スポーツ診療科

この研究報告から、変形性膝関節症が進行すれば炎症による痛みの原因が減り、炎症を抑える薬が効果を発揮しないことがわかります。このことから、進行すると炎症による痛みよりも骨に刺激が伝わりやすくなっていることが痛みの原因に変ったと考えられます。

また、初期に適切な治療が行えず慢性的に痛みが継続し、運動を制限し続けると侵害可塑性(組織のダメージは少なく脳痛みを誤認識している)の痛みに移行している可能性もあります。

※運動制限により膝関節軟骨への圧刺激が無くなっているにも関わらず、以前より痛みを感じるのは侵害可塑性の疑いがあります。

このように変形性膝関節症は、初期~後期(グレード0~グレード4)の違いや適切な治療の有無で痛みを感じる仕組みが違います。変形以外の要因も見逃さず、適切な治療を行う必要があります。

変形性膝関節症を改善させるには?

変形性膝関節症には、関節リウマチ、糖尿病などの疾患や外傷(骨折、半月板切除など)が原因で膝関節が変形してしまうケースもありますが、ほとんどの場合、加齢と共に膝関節軟骨へ圧刺激が繰り返されることで変形が進行していきます。

初期から中期にかけては、炎症のコントロールと膝関節軟骨への圧刺激の軽減によって痛みが改善されやすいです。そのため、病院では抗炎症薬によって炎症を抑え、運動療法で膝関節を安定させ膝軟骨への圧刺激の軽減を行っています。そして、変形が進行した膝関節は骨への刺激が強まり、可動範囲も狭くなっているため、人工関節置換術を行っています。

変形性膝関節症の基礎知識、病院治療については詳しくはこちらをご参考ください。

変形性膝関節症は手術でしか完治しない?/伊勢市カイロプラクティック心

このような病院の治療で変形性膝関節症は、回復する方も多いです。しかし、効果を感じられるに治療を断念されるかたも少なくありません。

なぜ、病院の治療で改善されないことがあるの?

炎症のコントロール(薬物療法)膝関節軟骨への負担の軽減(運動療法)を進行の段階に合わせて行う必要があります。とくに運動療法が変形の進行を遅らせると共に膝への負担を減らすことができます。

理学療法士のいるリハビリ施設のある病院であれば、運動方法を手取り足取り指導してくれるため、改善する可能性は高いです。しかし、一般的な整形外科クリニックでは、電気治療やマッサージなどのリハビリしか行わなかったり、運動療法をしっかりと指導せず、「痩せなさい」「歩きなさい」「しゃがむのは止めなさい」など口答で終わってしまったりすることも少なくありません。

運動を中止させ、「治らない」と発言してしまう医者もいます。もちろん、変形は手術するしか治りませんが、痛みの原因は変形だけではないケースがほとんどです。そして、運動も中止させるため、慢性的な痛み(侵害可塑性)へ移行してしまうことで、より痛みが治まりにくくなってしまいます。

リハビリ施設でしっかりと運動していても効果が現れないケースもありますが、運動療法を行う上では、身体の評価(全身の筋機能、関節の可動性など)が重要で、やみくもに運動指導をしても効果は得られません。そのため、身体評価が上手くできていないリハビリでは効果を感じにくいです。独自で一生懸命されている方で効果が現れないのは、このような理由もあります。

カイロプラクティック心の変形性膝関節症の改善方法

カイロプラクティック心では、膝関節にかかる負担を検査し、何が原因かを考え施術を行います。とくに初期~中期では関節軟骨以外の膝周辺の組織(関節包、靭帯、筋肉、半月板など)に過剰な負担が繰り返し加わっていることも多いです。

変形性膝関節症の原因についてはこちらもご参考ください。

変形性膝関節症の原因/伊勢市カイロプラクティック心

また、関節軟骨の変性を遅らせるために、栄養をしっかりと摂取していくことも大切です。そのため、食生活のアドバイスもさせていただきます。

変形性膝関節症の評価

カイロプラクティックは「バキバキ」するイメージが根強いですが、施術前に必ず検査を行い、施術後にも身体の状態を確認するために検査を行います。

カイロプラクティック心は、変形性膝関節症で膝が機能的に動いているかを重視します。膝の動きは曲げ伸ばしをするだけの単純な動きにみえますが、「回転と滑り運動」さらには回旋(スクリューホーム)が加わるなど複合的な動きが組み合わさっています。とくにX脚、O脚の人はこの膝の正常な運動が行われていないことが多く、正常に動くように補助してあげるだけでも曲げやすくなることがあります。

また、病院のリハビリなどではあまり行われない機能神経学、NKT、原始反射など神経機能の評価も取り入れ、神経系の働きから筋肉や関節が正常に働けるかを評価し、それに合ったアプローチを行います。

施術方法

関節障害、筋骨格系の問題、原始反射⇒関節運動学的テクニック、カイロプラクティックアジャストメント

筋肉の問題⇒筋伸張テクニック、ストレイン・カウンターテクニック

身体の使い方の問題⇒エクササイズ指導

カイロプラクティック心は施術歴10年の施術者が責任をもって一人で担当させていただきます。また、安心して施術を受けていただけるよう現在も文献を読んだり、セミナー、勉強会にも出向いて知識と技術向上に努めております。

栄養処方

東洋医学では内臓と筋肉の関連性があると言われており、膝に関連する部位は以下のとおりです。

  • 大腿四頭筋(太もも前の筋肉)⇒小腸
  • 膝窩筋(膝裏の筋肉)⇒胆のう
  • 大腿筋膜張筋(太もも横の筋肉)⇒大腸(とくに上行結腸、下行結腸)

内臓の不調と膝の痛みは関連していることも多く、施術での内臓マニュピレーション、栄養指導を行うことで膝の痛みが和らぐことも少なくありません。

内臓マニュピレーション

肥満と変形性膝関節症の関連性は医学的にも言われていることですが、個人的には乱れた食生活により内臓の状態が悪い(とくに腸内環境)ことに起因していると考えています。

関節軟骨の栄養処方

関節軟骨の主成分は、プロテオグリカン集合体(ヒアルロン酸にプロテオグリカンの枝がついた巨大分子)がコラーゲン分子に結合してるものです。 そのため、プロテオグリカン集合体を補修し関節軟骨の変性を防ぐことも大切です。

また、カルシウム不足によるアパタイト結晶の沈着予防、変形性関節症の進行を抑えるための活性酸素の抑制などを栄養摂取により防いでいきます。

以下は関節軟骨の補修に必要な栄養素です。

  • ビタミンA、C、D、含硫アミノ酸⇒プロテオグリカンを補修
  • ビタミンE⇒活性化酸素を抑制
  • ゼラチン⇒コラーゲン
  • カルシウム、マグネシウム⇒骨の状態を正常に保つ

栄養を吸収するためには腸内環境も整えることが大切です。

  • 腸内細菌に適切な食材⇒大根、キャベツ、玉ねぎなどの白野菜
  • 便通に必要な食物繊維⇒キノコ類、胚芽米など
  • 便通に必要な油⇒Ω9系のオレイン酸を含むオリーブオイル 

軟骨は血管から栄養を補給するのではなく、膝関節を包む滑膜の中にある滑液を循環させ栄養を取り込みます。循環させるためには、膝関節の運動が必要であり、運動療法が有効である理由の1つです。

栄養を与える滑液は、膝を動かすことで循環します。 また、身体全体の循環不良を解消するために 適度な運動も必要です。 痛みが軽減し歩ける程度であれば 無理のない範囲で歩くことも再発予防となります。

変形性膝関節症でも快適に暮らしたい

骨の変形と診断されると誰もが驚き、骨の変形が膝の痛みの原因と考えてしまいます。しかし、骨の変形は加齢とともに誰にでもみられ、膝の痛みは変形以外の原因も色々とあります。

このようなことから、必ずしも「変形=痛み」とは言えません。

ただ、変形が進行してしまうと、変形を取り除く人工関節置換の手術が必要になるため、いつまでも自分の足で動きたい人は痛みを取り除くだけではなく、予防を心掛けることが大切になります。

カイロプラクティック心では、変形以外の痛みの原因を突き止め改善させると共に、変形の進行を遅らせるための運動や栄養処方の指導を行うことで、変形性膝関節症と診断された膝の痛みを改善させるお手伝いをさせていただきます。

「登山やウォーキングを自分の脚で楽しみたい」「孫と一緒に遊びたい」「手術が行える年齢まで生活の質を落とさず暮らしたい」など、あなたの想いが叶うよう全力でサポートいたします。

変形性膝関節症でお悩みの人は、ぜひご相談ください。

 

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