脳機能

不定愁訴 改善【脳機能から考える】

不定愁訴は、自覚症状があるものの病院の検査では原因がみつからない状態であり、病名ではありません。

このような不定愁訴を訴える人は少なくはなく、成人の20~30%は医学的に説明できない症状を自覚しているという研究報告もあります。

そのため、病院では不定愁訴の治療方法が確立されておらず、結果として治療効果が乏しいです。

カイロプラクティック心には、病院では治療効果がみられない不定愁訴を訴える人が多く相談にきます。

そのなかには、関節や筋肉の機能的な問題(関節の運動異常、筋肉の高密度化など)で解決するケースもありますが、脳機能の異常がみられるケースも少なくありません。

ここでは、不定愁訴の原因を脳機能の問題から考え、アプローチ方法まで書いています。

不定愁訴でお悩みの人は、ぜひお読みください。

不定愁訴とは

不定愁訴は、自律神経失調症と診断されるケースもあるようです。

自律神経失調症についてはこちらをご参考ください。

ただ、自律神経失調症も世界的にスタンダードな病名ではなく、日本特有の診断名です。

そのため、個人的な意見としては、不定愁訴と自律神経失調症と明確な違いはないと考えています。

不定愁訴でみられる症状

医学的に説明できない(病院の検査で異常が見当たらない)病態であれば、どのような症状でも不定愁訴となりますが、主に一般的には以下のような症状がみられます。

  • 頭痛
  • めまい
  • 倦怠感
  • 動悸
  • 皮膚のかゆみ
  • 耳鳴り
  • 味覚異常
  • 食欲不振
  • 便秘や下痢などの消化器症状
  • 肩こり
  • 手足のしびれ
  • 月経不順
  • イライラ
  • 不眠

原因が見当たらないことから、精神科を紹介されるケースもあります。(もちろん、うつや不安障害など精神疾患が関わっている可能性もあります)

また、更年期にもみられる症状とよく似ているとも言われています。

鑑別が大事

不定愁訴は鑑別の難しい症状もあったり、医師の見落としや専門性の違いになどにより病気を見逃している可能性もあります。

例えば、動悸の症状があり心臓には異常が見当たらなかったとしても、甲状腺の病気で動悸がみられることもあります。

医師によっては違う可能性も説明し別の科を紹介してもらえるケースもあるかと思いますが、「異常なし」と判断されるだけのこともあるようです。

そのため、セカンドピニオンも重要な選択肢になります。

主な鑑別が必要な疾患は以下の通りです。

  • 甲状腺機能低下症
  • 甲状腺機能亢進症
  • 腫瘍
  • 脳疾患
  • 心疾患
  • 婦人科系疾患

慢性的な症状ほど、危険な病気が隠れているリスクは少ないと思いますが、とくに発症初期は緊急性の高い疾患(腫瘍、脳疾患など)が隠れている可能性もあり、しっかりと鑑別診断を行う必要があるでしょう。

不定愁訴がなぜ引き起こされる?

医学は進歩していますが、解明されていないことも多いです。

また、体の機能は個人差も大きく、体の機能的な問題は客観的な評価が難しく今後も医学的に究明していくことが難しいと個人的には考えています。

例えば、同じ体格の人でも足の速さに違いがあるのは、その人の体の使い方(バイオメカニクス)筋肉の協調運動など機能面の違いがあることが一因です。

また、同じように不摂生(食べ過ぎ、睡眠不足など)をしても病気になる人とならない人がいます。

このような機能的な問題に加え、痛みを感じるメカニズムも未解明な部分があり複雑です。

痛みについてはこちらをご参考ください。

不定愁訴を脳機能から考える

不定愁訴は、心理面や栄養など原因も人それぞれです。

ここでは、脳機能の問題について考えていきます。

脳は常に働きあらゆる機能(血液循環、呼吸、運動、自律神経など)をコントロールしています。

また、脳の領域(大脳皮質、小脳、脳幹など)によって、それぞれの役割があるとともに、互いに連絡を取り合って体を動かしています。

このようなことから、脳は体を正常に動かすためにとても重要な役割を果たしています。

言い換えれば、脳の機能が崩れれば、内臓や循環系などに悪影響を及ぼし症状を引き起こしやすいと考えられます。

脳の神経可塑性

脳は良くも悪くも、神経ネットワークを使うほど物理的および機能的に変化する神経可塑性と呼ばれる性質があります。

例えば、自転車が乗れるようになるのもバランス感覚やペダルのこぎ方などに必要な神経ネットワークが強化されるからです。

反対に上達したスポーツ競技を数ヶ月から数年休めば以前のプレーができない神経ネットワークが使われていないことが一因です。

神経可塑性について詳しくはこちらをご参考ください

生活習慣からくる脳機能への悪影響

脳も使わなければ、機能は低下しやすくなります。

デスクワークやスマホの見過ぎなどは、頭位の位置が変わらず前庭機能や眼球運動など様々な機能が低下しやすくなります。

さらに運動不足が加われば、脳の機能維持、向上させる機会も少なくなります。

運動は、色々な疾患(精神疾患、運動器疾患など)に効果的であると研究で報告されています。

これは、神経機能への好影響が一因でもあります。

頭部への外傷

スポーツや事故などによって頭部外傷(脳震盪)がみられると、脳機能に悪影響を及ぼすことがあります。

詳しくは脳震盪の記事をご参考ください

脳震盪は一時的な症状がみられることがほとんどですが、慢性化するケースもあり不定愁訴でみられる倦怠感、めまい、頭痛などの症状がみられます。

頭部へのダメージは神経機能に影響することもあり、交通事故や転倒などをキッカケに不定愁訴が現れるケースもあります。

腸内環境と脳

最近では腸と脳の相互作用がみられる腸脳相関が、複数の研究で報告されています。

腸脳相関について詳しくはこちら

腸内環境の悪化により、下痢や便秘など消化器系の症状だけではなく、脳機能にも影響し不定愁訴でみられるような症状もみられます。

ストレスと脳

ストレスは前頭前野の機能を低下させると複数の研究報告がみられます。

前頭前野は、脳全体をコントロールする役割があるため、前頭前野の機能低下は神経ネットワークに悪影響を及ぼします。

ストレスを0にすることは不可能であり、ストレスを受入れ上手くコントロールしていくことが大事です。

不定愁訴の改善のヒントは脳機能にあり

ここまで解説してきたように、不定愁訴は脳機能の影響を受けているケースがあります。

恐らく、不定愁訴でみられる症状が引き起こされても、脳機能の専門家を受診することはないでしょう。

その結果として病院では、「異常なし」と診断されます。

不定愁訴は生活習慣や栄養が関連していることが示唆された研究報告があるように(引用元:女子大学生の不定愁訴と生活習慣、栄養バランスとの関連)生活習慣の見直しをアドバイスされることが多いです。

脳機能から考えても生活習慣の見直しは間違いではありません。

そして、運動は色々な脳の領域に刺激がいくため、精神疾患、運動器疾患、慢性症状などほとんどの病態に有効とされています。

カイロプラクテイック心の不定愁訴アプローチ

カイロプラクテイック心は、脳機能も含めて不定愁訴の原因を考えてアプローチします。

生活習慣や運動習慣を身につけていくことは大事です。

しかし、それだけでは不定愁訴の症状が改善されないケースも少なくありません。

その理由としては、以下の通りです。

  • 外傷(とくに頭部打撲)
  • 症状にあった運動ができていない
  • 習慣の見直しだけでは脳への適切な刺激が足りない
  • 心理的、社会的な要因

脳機能へのアプローチとしては、不必要な刺激は抑えて、機能が低下している部分に集中的な刺激が効果的です。

そして、良い刺激を「反復」させ、徐々に刺激の内容を変化させていくことが大事になります。

例えば、片足立ちが1つの良い刺激になる場合、○○秒できるまでは反復し、それからは柔らかいマットの上でできるようにしたり、さらには片足立ちしながらお手玉できるようにしたりするように難度を上げてていきます。

これはあくまで例であり、その人の生活ベースや原因などによってアプローチ法は異なります。

なぜなら、人によって生活環境や発症した原因などは違うからです。

そのため、不定愁訴に対して○○すれば良くなるといった方法はありません。

運動1つとっても、人によっては立って動くよりも、寝た状態や座った状態で行える運動のほうが良いケースもあります。

また、カイロプラクティックの施術によって関節の可動域や筋機能の向上を先に行うべきケースもあります。

カイロプラクテイック心は、一人ひとりの状況を把握すると共に脳機能を含めた体の評価を重視します。

そして、その人に合った施術、運動プログラムなどを提供することで、より効率的に不定愁訴が改善できるようサポートいたします。

アプローチ方法や評価方法はこちらもご参考ください。

不定愁訴は栄養面から考えることも重要です。

投稿者プロフィール

カイロプラクティック心
カイロプラクティック心カイロプラクター
伊勢市小俣町でカイロプラクターをしています。

病院では異常が見当たらず、どこに行っても良くならなかった方が体調を回復できるようサポートします。

機能神経学をベースに中枢神経の可塑性を利用したアプローチで発達障害、自律神経症状、不定愁訴にも対応しています。

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