発達障害については、藁をもつかむ思いで色々な情報を探している人が多いかと思います。
ご来院前に少しでも不安を解消していただけるよう、発達障害のアプローチ方法について簡単に解説させていただきます。
また、発達障害のご相談は、低年齢であることが多く遠方から来ていただくこともあり、通常とは違う流れでご予約を承っていますので、初めて発達障害に関するご予約をお考えの方は、お読みください。
発達障害のアプローチは神経可塑性を利用
脳(中枢神経系)は、神経可塑性と呼ばれる構造的および機能的に変化する性質をもっています。
カイロプラクティック心の発達障害へのアプローチは、神経可塑性を利用して脳の機能向上が目的です。
神経可塑性について詳しくはこちらをご参考ください。
BBIT認定療法士
カイロプラクティック心は、こどもの発達障害に有効なBBITの認定療法士です。
BBITは脳機能を評価し、一人一人に合わせて神経可塑性を利用したアプローチを行います。
BBITについて詳しくはこちらをご参考ください。
神経可塑性のメリット、デメリット
神経可塑性は、良くも悪くも神経系回路が強化されます。
メリットは今まで使われていない神経系回路が強化されるため、今までできなかったことができるようになる可能性があります。
例えば、自転車も練習すれば乗れるようになるのは、自転車を乗るための神経系回路が強化されるからです。
自転車に限らず、人の成長には神経可塑性が関わっています。
デメリットは、人にとってネガティブなことも神経可塑性によって強化されることです。
例えば、長い間痛みが続いている人は、体の組織に問題がなくとも痛みを感じる神経回路が強化され結果として痛みを訴える期間が長期化してしまいます。
脳を成長させたい
発達障害のアプローチを分かりやすく言えば、脳が成長することをたくさんしたいです。
脳科学も進歩しており、色々なことがわかってきました。
例えば、「腸内環境を良くする」「睡眠をしっかりとる」「運動」など生活習慣のなかにも脳に好影響を与えるという報告が複数あります。
また、議論中でもありますが「電磁波」「スマホの見過ぎ」など脳にとって悪影響が示唆される研究も多くあります。
発達障害のアプローチでは、脳にとって良いことを多く取り入れて、悪影響を及ぼす可能性のあるものは極力排除していくことも大事と考えています。
そのため、生活習慣や食生活もアドバイスさせていただきます。
脳を成長させるには運動が大事
運動は筋肉や骨格だけではなく、脳にポジティブな影響(ワーキングメモリー:記憶力、情緒の安定など)を与えることが研究でも報告されています。
そのため、神経可塑性を利用するうえで運動は必要不可欠です。
発達障害のこどもは運動の苦手もみられますが、一人ひとり評価してできる動きを指導させていただき運動プログラムを作成します。
幼児で指示が通りにくいケースもありますが、普段の遊んでいる内容や親御さんが主導でできる遊びなどをアレンジいたします。
発達障害の神経可塑性で注意すること
発達障害のこどもによくみられる感覚過敏(光がまぶしい、特定の音を怖がるなど)を例にさせていただくと、過敏に感じる神経回路が強化されないように情緒が不安になるような音、光、匂いなどは極力避けます。
感覚過敏に限らず、情緒が不安になったり症状が悪化する行為はストレスとなり発達障害のこどもには悪影響を及ぼします。
このようなことから、作成した運動プログラムをしっかり行っていただくことは嬉しいのですが、嫌がったり泣いたりするなかで無理やり運動プログラムを行うことは逆効果となります。
ストレスは脳の成長で促したい前頭葉の機能低下を引き起こすことが、研究で示唆されています。
運動プログラムのなかにも遊びの要素を入れたり、ときには運動プログラムの内容を減らしたりしながら、ストレスにならないよう工夫も必要です。
ご予約前のお願い
発達障害のご予約前にカウンセリングシート(ご両親自身のチェックシート、左右脳チェックシート、マイルストーンチェックシート、カウンセリングシート)のご記入をお願いしています。
理由は、ご来院時の滞在時間を短縮することです。
お子様のアセスメントおよび運動プログラムなどの指導だけでも1~2時間程度かかるため、カウンセリングシートを事前に書いていただいております。
カウンセリングシートの送付から返信までの流れ
①お電話、メール、LINEなどでご連絡ください。
②メールおよびLINEにカウンセリングシートをお送りさせていただきます。
※メールおよびLINEに送られたカウンセリングシートをプリントアウトする方法がわからない方は郵送でお送りいたします。
③カウンセリングシートに記入
④記入したカウンセリングシートをスキャンもしくは写真で撮っていただき、メールもしくはLINEで送ってください。
⑤カウンセリングシートを送っていただいたときに、ご予約希望日をご連絡いただき、予約日を決定いたします。
※カイロプラクティック心の近隣の方は、カウンセリングシートをご持参いただいても構いません。
不安はご遠慮なくお問い合わせください
発達障害は、医学的に解っていないことが多いです。
そのため、確立した治療方法がなく「どのようにしたらよいか分からない」といったご家庭も少なくありません。
なかには「○○すれば発達障害が治る」といったビジネスもみられます。
新しい療法を取り入れることは不安が付きまとうかと思いますので、不安に思うことはご遠慮なくお問い合わせください。