部位別の症例報告(改善例)

下肢のしびれ痛み(坐骨神経痛)改善例

座骨神経痛(腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などを含む)下肢のしびれ、痛みの改善例(カイロプラクティック施術症例報告)

 

下肢のしびれ、痛みの症状(坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など)のカイロプラクティック施術による改善例(症例報告)のページです。このページは随時、症例を追加していきます。

坐骨神経痛と診断された下肢のしびれ、痛みの改善例

坐骨神経痛と診断された症状の改善例です。坐骨神経痛は病名ではなく、坐骨神経が通る部分にしびれや痛みが出た状態を言います。そのため、病院では原因がよくわからない病態の下肢しびれもここで症例報告させていただきます。

坐骨神経痛と診断されて1年間病院に通ったが改善られなかった

70代 男性

〇主訴

一年前から立ったり、座ったりすると両脚(太もも全体、フクラハギ、足裏)が痛くなる。立っているとフラフラする感覚もある。

〇既往歴:現病歴

糖尿病

〇病院での診断

整形外科⇒坐骨神経痛と診断

一年間、週5回くらい点滴、電気療法に通うが改善されなかった。

〇カイロプラクティック心の主な検査

  • 姿勢分析
  • 悪化する動作の確認
  • 触診
  • 整形学検査
  • 機能神経学検査
  • カイロプラクティック検査(モーションパルペーション・AKなど)

〇所感

坐骨神経痛は痛みの原因ではなく症状であるため、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などと鑑別するために整形学検査を行ったがどちらの問題も陽性反応はみられなかった。また、腰の動き(屈曲、伸展、回旋、側屈)でも痛みやしびれが強まることはなかった。ただ、SLR(仰向けで脚を挙上)すると脚が重く感じていた。太もも、フクラハギを触診すると寝た状態でも緊張状態が強く張っていた。

太もも、フクラハギの緊張状態が和らぐ姿勢を探っていくと頸部の動き、眼球運動で緊張が和らぐ。神経機能をみるため、片足立ち、足踏み、ロンベルクテストなど不安定感が強く左小脳の機能低下が考えられる状態であった。

坐骨神経痛が現れる部分に痛みはあるが、坐骨神経の影響よりも過剰に筋肉を緊張させてしまいそれが痛みとして現れていると推測される。そのため、筋緊張を和らげ、楽に立ったり動作できる状態を作る必要がある。

〇カイロプラクティック心の施術

坐骨神経痛の問題よりも中枢神経系(とくに平衡感覚)を活性化させ、立位を安定させることを目的に施術を行う。

初回は、頸椎の調整に合わせて眼球を動かしてもらい、神経機能への刺激に絞って施術を行う。この調整後、SLRが楽に挙った感覚があり、立ったときの感覚も10⇒8に軽減した。

中枢神経の指示を受け取るには末端(筋肉、関節などには脳からの指令および脳への情報を提供する固有受容器がたくさんある)も正常である方が良いため、2回目以降は関節の可動域やカイロプラクティック検査などで関節や筋肉の状態を確認しながら身体全体のバランスを調整した。主な調整箇所は、股関節、足関節、胸郭。

5回目の施術時には10⇒5まで軽減した。

そのままの施術方針で8回目の施術を行うと2週間程度は日常生活に差し障りない程度まで回復。自宅から通うまで1時間30分程度かかるため、施術を終了して様子をみて酷くなる前に連絡していただくことになった。8回目までは約1ヶ月半の期間。

〇カイロプラクティック心からのコメント

坐骨神経痛と診断されても坐骨神経由来の痛みやしびれではないことも多いです。今回は、立位のバランスが上手くとれないことから不必要に力を入れて立ったり、動作を行うことで痛みやしびれの感覚に繋がったと考えられます。また、ふらつき感も訴えていたため、神経系の問題によるバランスの不安定性が原因と推測されます。

筋肉には固有受容器(センサーのようなもので脳に筋肉の状態を伝えたり、脳からの指令を受け取る)があります。そして、固有受容器があることで、筋肉が伸ばされれば、「縮め」という命令をうけることで立位でバランスを崩しても転倒せず済むことがあります。この固有受容器の反応が過剰に働くと少し伸ばされただけでも「縮め」という命令が入り、緊張状態が続きます。また、これを筋肉の伸張反射といい、これが継続すると筋へのダメージも大きく痛みの原因になります。

これに加え、小脳の機能低下(平衡感覚に重要)頚反射なども併発していたと考えられます。そのため、頸部の動きだけでの筋緊張が緩んだと推測されます。この状態で約1年過ごしてきたため、全身の調整も行い、良い状態を身体に覚えこませる必要があります。

今回は、8回の施術(約1ヶ月半)で改善がみられました。ただ、糖尿病の既往歴があると改善に時間がかかるケースが多く、今回は早く改善がみられたケースと言えます。

※糖尿病は全身性の炎症がみられ、糖代謝異常の病態のため、身体が良い状態の戻ろうとする反応が弱いです。また、炎症性の症状の場合、糖尿病により炎症が治まりにくいため、時間がかかります。

腰椎椎間板ヘルニアと診断された下肢のしびれ、痛みの改善例

腰椎椎間板ヘルニアと診断されたケースでもカイロプラクティック施術で改善がみられます。また、腰椎椎間板ヘルニアとは違う部分(腰以外)に原因がみつかることも少なくありません。

腰椎椎間板ヘルニアと診断された臀部から太もも裏にかけての激しい痛み

40代 女性

〇主訴

半年前から左側臀部からフトモモ裏にかけて激しく痛み、ロキソニン(抗炎症薬:鎮痛剤)を服用しないと痛みで眠れない。

〇既往歴:現病歴

過去に数回ギックリ腰を経験

〇病院での診断

整形外科⇒腰椎椎間板ヘルニアと診断

牽引、電気治療などで改善がみられなかった。また、手術の選択肢も考え大学病院で診てもらったが、手術をすることはできるがヘルニアが痛みの原因ではないケースもあり、手術で痛みが改善するかわからないと言われている。

〇カイロプラクティック心の主な検査

  • 姿勢分析
  • 悪化する動作の確認
  • 触診
  • 整形学検査
  • カイロプラクティック検査(モーションパルペーション・AKなど)

痛みが強いため、最低限の検査だけを行った。

〇所感

痛みのため逃避姿勢(痛みのある側に体重が乗せられず上半身を傾けて痛みを和らげている)がみられ、左側に体重を乗せる、腰部の伸展(腰を反らす)回旋(身体を捻じる)側屈(身体を横に倒す)で痛みが悪化する。ただ、腰椎椎間板ヘルニアでみられるヘルニア部分の圧痛、SLR(仰向けで脚を挙上)での下肢のしびれ、痛みの悪化がみられなかった。

カイロプラクティック検査では左側の仙腸関節(骨盤)の可動域亢進(動き過ぎる状態)、腰椎5番の異常運動がみられた。そのため、仙腸関節の保持、腰椎5番の正常運動を促すことを行うと痛みはあるが、動く範囲が広がった。

この問題を起こす原因の1つとして骨盤部、腰椎に付着する腸腰筋の過緊張が考えられた。

〇カイロプラクティック心の施術

腰椎の問題もみられるが、仙腸関節の安定性が必要と仮定し、仙腸関節周辺の筋バランス、下肢アライメント調整などを施術で行っていく。

初回は、腸腰筋の緊張緩和、腰椎と仙腸関節の正常な関節運動(関節運動学テクニック)を促した。初回の施術後から鎮痛剤の服用回数が減った(朝昼晩の服用が晩のみ)初回で変化がみられたため、仙腸関節の安定化の施術方針のまま施術を継続していく。

6回の施術で痛みが落ち着き始めたが、長時間歩いたことで痛みが再発した。同様の施術方針で施術を行うが、仙腸関節の安定化のため骨盤ベルトを着用して歩いてもらうよう指導。

痛みの再発後から2回の施術で痛みが緩和し、鎮痛剤の服用を止めることができた。ここまでは週2回のペースで施術を行い、徐々に施術間隔を空けて自分でも良い状態を保ているようにしていく。(ここまでで約1ヶ月の施術期間)

12回目の施術時には、腰の違和感もなく骨盤ベルトを外して、こどもと一緒に走って遊べるまで回復した。(ここまでで約4ヶ月の施術期間)

〇カイロプラクティック心からのコメント

腰椎椎間板ヘルニアと診断はされていますが、今回のケースは仙腸関節の問題が原因と考えられます。そのため、仙腸関節を安定させる施術により身体の不調が回復しました。

一般的には聞きなれないかもしれませんが、仙腸関節障害と診断される人もおり、臀部からフトモモ裏にかけて鋭い痛みを誘発し、なかにはフクラハギ、足裏までしびれを引き起こすことがあります。ただ、仙腸関節の可動性は少なく痛みに関与しないと考えられていたため、病院では仙腸関節障害は見落とされがちです。研究論文では、慢性腰痛患者の中に約30%の仙腸関節障害がみつかったと報告されています。

参考文献 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/acr.20168

仙腸関節を施術するテクニックは、カイロプラクティックには多数あります。そのため、今回のような仙腸関節由来の痛みはカイロプラクティックが有効です。ただ、今回の仙腸関節は可動域亢進のため、障害部位を直接カイロプラクティックアジャストすることは危険です。このような理解が少ないカイロプラクターが日本には多いため、腰を痛めたからと言っても情報収集せずにお店に行くことはおススメしません。

仙腸関節の可動域亢進は、出産経験のある女性、何度もカイロプラクティック、整体の骨盤矯正を受けている(あまり教育を受けていない術者と思われます)などに多くみられる傾向があり、関節が緩んだ状態です。そのため、無駄なマッサージで筋緊張を緩めたり、直接的なカイロプラクティックアジャストは余計に関節を不安定にさせ痛みが悪化します。今回も仙腸関節の安定していない状態で長めの距離を歩いき悪化したと考えられます。

施術は、仙腸関節を安定させることがメインとなりました。今回のように手術をお考えになるような症状でも痛みの原因が見落とされていることもあります。これは医師が悪いワケではなく医師になるための教育課程のこのようなことが含まれていないことが問題と考えられます。もちろん、手術適応のケースもあるため、それを鑑別したうえでカイロプラクティック心では施術致します。

脊柱管狭窄症と診断された下肢のしびれ、痛みの改善例

脊柱管狭窄症になる原因も多数あり、手術が有効のケースもあります。ただ、脊柱管狭窄症が痛みやしびれの原因ではなくケースも少なくないため、カイロプラクティック心の施術で回復するケースも十分に考えられます。

脊柱管狭窄症と診断された腰痛と下肢のしびれ

50代 男性

〇主訴

2年前から右側の臀部、太もも裏、フクラハギ外側に痛みやしびれが現れるようになった。腰痛はたまにある程度だが、初回の施術時には腰痛のほうが気になる状態であった。

〇既往歴:現病歴

腎症、狭心症 腎臓の手術歴があり、腹部に手術痕がある

〇病院での診断

整形外科⇒脊柱管狭窄症と診断

腎症、狭心症の服薬をしているため、鎮痛剤は服用していない。

〇カイロプラクティック心の主な検査

  • 姿勢分析
  • 悪化する動作の確認
  • 触診
  • 整形学検査
  • カイロプラクティック検査(モーションパルペーション・AKなど)

初回は腰痛の症状が強かったため、脊柱管狭窄症の状態をチェックし施術可能か鑑別した。

〇所感

脊柱管狭窄症の特徴である体幹(腰部)の伸展で症状の悪化はみられず、腰部の屈曲が痛みでできない状態であった。ただ、姿勢は前かがみの状態であるため、腰痛の緩和後に再度チェックする必要がある。

腰部の筋緊張は右側が強く、仙骨の状態を調整していくと筋緊張が緩むため、仙骨調整が必要。また、腹部の緊張もあり、手術痕による皮膚のテンションも高く、皮膚操作でも腰部の緊張は緩んでいた。これらのことから、腰痛は腹部を含めた仙骨の影響により、背部の筋緊張が強まり、腰を曲げることが苦痛な状態にあると考えられる。

〇カイロプラクティック心の施術

腰痛の改善を優先的に施術を行う。

初回は、仙骨と腎臓マニュピレーションを行い、痛みは少し和らいだがスムーズには動けなかった。2回目の施術は、手術痕リリース、腰椎、梨状筋の調整(梨状筋は仙骨に付着し、仙骨に隣接する腰椎5番の調整)も行い、筋肉、仙骨ー腰椎5番間がスムーズに動くようにすると3回目の来院時(1週間後)まで痛みはほとんど感じなかったと報告を受ける。

腰痛が緩和したため、下肢のしびれの検査(整形学検査)を行うと、脊柱管狭窄症由来のしびれの可能性が低い。股関節屈曲でしびれが再現できるとともに股関節、膝関節の位置関係を調整して保持した状態でたってもらうとしびれ感が軽減する。このことから脊柱(腰部)よりも仙腸関節から下肢アライメントの問題によりしびれを感じている可能性が高い。筋力テストも行うと腎臓と関わる大腰筋、小腸と関わる大腿四頭筋の弱化がみられ、股関節のアライメントにも関わっていると考えられる。

下肢のアライメントを調整すると共に小腸、腎臓のマニュピレーションと手術痕リリースを継続的に行った。また、大腰筋と関わる横隔膜、胸郭の調整も行う。6回目の施術後には腰痛および脚の痺れは気にならずに仕事ができたと報告を受ける。(6回の施術は1ヶ月の期間で行った)

〇カイロプラクティック心からのコメント

脊柱管狭窄症の影響は、ほとんど受けていないと考えられるケースでした。しびれの原因は、下肢のアライメント不良により、筋肉が伸長されるストレスがしびれ感として現れたと推測されます。また、下肢のアライメント不良は、筋弱化もみられ内臓の影響が一要因と考えられます。

腰痛は、このような下肢の崩れから腰部にまで及んだ結果と言えます。ただ、腹部の手術痕の操作により、腰部の緊張も緩和されたため、手術痕の皮膚のテンションも影響していると考えられます。切開する手術は、どうしても皮膚、筋肉の癒着がみられます。癒着した状態を手技ですぐに引きはがすことはできませんが、筋の協調運動や固有受容器(身体の位置を脳とやり取りするセンサーのようなもの)のリセットなどを行い、身体の負担を減らすことができます。内臓マニュピレーションも固有受容器のリセットの一つです。

これらの施術によって、筋肉の機能、関節の位置感覚が正常に働くことで、腰痛、下肢のしびれ、痛みが緩和されました。

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